叱らないから上達する!ひとり一人が輝く少年野球チーム!

野球指導って不思議ですよねぇ~

雨でんなぁ。

1月20日(土)今日の練習はお休みです。

先日、今更ながら思い知らされたことがありましてね。

今日はそのことについて書いてみたいと思います。

私の監督歴は長いんです。

まず私が勤めていた会社の野球部の監督を27歳から3年間、その後30歳の時に社会人の草野球チームを作り4年間、そして40歳の時に作ったTKドラゴンズが19年目、合計26年監督をやっています。

基本的には監督が好きなんでしょうねぇ。プレーヤーとして野球をしている時よりも楽しいですから(笑)

26年の監督経験の中で肝に銘じていることの一つに「監督が万能では良い選手を多く育てられない」というのがあります。

「監督が万能」とは監督が全てにおいて全員を指導するということなんです。アマチュア野球では監督が全てを指導するのが圧倒的に多いですけどね。

監督とコーチングは別物なんですが、それはまたの機会にお話しします。

さて、ピッチング、バッティング、守備、走塁。これを一人で指導するとどういうことが起こるかと言いますとハマる選手とハマらない選手に分かれてしまいます。

ハマるというのはその「選手を伸ばすにあたって合っている指導」というニュアンスでしょうか。

しかし、自分の指導が大ハマりする選手は経験上多くても3割、少なければ1割ってところなんですよね。

9人のレギュラーなら3人ハマれば良い方だということになります。

ならば27人集めれば9人ハマるのか・・・万が一9人ハマったとしたら同じようなタイプの選手が9人並ぶことになってしまいます。これはチームとしたら機能しないでしょうし面白くないでしょうね。4番バッターが9人とか1番バッターが9人とかショートが9人とかピッチャーが9人とか(笑)見られるんなら一度見てみたいですけどね(笑)

プロ野球では最近はピッチングコーチやバッティングコーチでも左右やタイプによって担当が違う球団もあります。

違うタイプの指導者が多ければ多いほど選手は伸びる確率が上がるということなんだと思います。

少年野球で指導者の数が充実しているチームは少ないです。

TKドラゴンズは現在私を含め指導者が6名いますが充実している方だと思います。

ところで、竜惺(りゅうせい)のバッティングなんですが、先日の試合をご覧になった方は驚かれたと思います。

バットの芯で捉えた強烈なヒットを2本放ったのはまだ記憶に新しいところです。

今までは「体も大きくてパワーもあるし、当たれば飛ぶのになぁ」と期待感を込めて見ていてもなかなか当たらなかった選手です。

それが一回の指導で大きく変わりました。

時を遡ること1ヶ月前。

昨年12月に、成合監督と飲んでいた時のことです。

成合監督の得意技を見込んで竜惺のバッティングについて「どうやったら当たるのか悩んでいる」と相談していたんです。

河塁(はる)についても「どうすればスウェー(上半身がピッチャー方向に流れること)を直せるのか悩んでいる」と合わせて聞きました。

成合監督は初心者を指導する天才なんで、野球を始めて間もない竜惺や河塁の指導方法を聞こうと思ったんです。

「一度見てみましょうか」と言ってくれたんで今年最初の練習で竜惺と河塁だけ20分程度別メニューとして成合監督に指導してもらいました。

で、竜惺のエグイ当たりですわ(笑)

河塁もそれまではボテボテの内野安打が多かったんですが先日はレフトに引っ張った良い当たりのヒットを打っています。

竜惺に「成合監督にどんなこと教えてもらったん?」って聞いたんですが「内緒です」とか言いよるんですよ!(笑)河塁も「教えません」って感じでした

内緒にしたいくらい変わったんだと思います(笑)

で成合監督に「どうやって指導したん?」って聞いたところ丁寧に教えてくれたんですが、実は私、成合監督に聞いてもよくわからなかったんです(笑)

自分が聞いて分からないということは自分には理解しにくいということ。ということは自分の中で消化できないということ。結局その指導は私にはできないということなんだと思います。

今更ながら「いろんなタイプの指導があるんだな」と思い知らされ、「ハマらない時は他の指導者に相談しよう」とあらためて思った次第です。

今年はチームの指導者をその都度引っ張り出して指導してもらう機会が増えそうです。

私、ピッチング指導と二遊間(セカンド・ショート)指導が得意技だと自負していますが、ピッチングに関しても二遊間に関しても私よりもハマる指導者がいれば良いわけですし、選手のタイプによって違っていいわけですしね。

野球指導って不思議ですよねぇ~

ああ楽し(笑)