叱らないから上達する!ひとり一人が輝く少年野球チーム!

「やると決めることから全てが始まる」

7月16日(土)横大路グラウンドにおいて練習を行いました。
しかし、考えてみれば3連休で練習が1日だけという不思議な少年野球チームですが、この日も予定のメニューをこなし少しずつ前進しています。

仮に3連休を全て練習や試合に費やせばチーム力は確実に上がります。
チーム力を上げるには技術や知識以外に「習慣」というものがあります。やり続けることで得た知識を忘れないとか、体が勝手に反応するということが出てきます。
これが試合にも出ます。体が勝手に反応してくれるので緊張していてもそこそこのプレーは自然にできるものです。

しかしTKドラゴンズはこれをやりません。
理由は二つ。
一つは、小学生はいろんな経験が必要だという私の信念があるからです。
いろんなこととは、はい、いろんなことです。
家族の時間、親戚が集まる時間、友達と遊ぶ時間、野球以外のスポーツをする時間、趣味に没頭する時間、暇な時間、考える時間、他にもあるでしょう。いろんなことです。
そういうことを子どもの時に経験するからこそ、いろんな知恵がつき、いろんなアイデアが生まれ、いろんな個性ができ上るのだと感じています。
その一つがTKドラゴンズであっても全てがTKドラゴンズではいけません。

もう一つの理由は、チーム力が上がっても選手個人はそれほど成長しないということです。
強いチーム出身イコール良い選手や魅力ある選手とは限らないという現実を見れば分かります。
チームが勝てば指導者やチーム関係者は嬉しいです。なので勝つために練習させてしまうことはよくあります。
ただ、私は練習させるのではなく練習してほしいのです。
ん?と思われるかもしれませんが練習を「させる」のと「する」のでは全く違います。
今年からチーム方針がプロ野球選手育成・甲子園球児育成に変わりましたので、今まで以上に「させる」と「する」の違いは明確になりました。
勝つことが目標ではなく将来野球選手として備えておいてほしい要素を芽生えさせることがチームの目標なんです。
将来通用する野球選手として一番重要なことは「やる」と本人が決めることです。
「やる」と決めたら自分ができることを探して行動します。今まで仕方なくやっていた素振りも全く別の動きになりますし、投手陣に推奨している筋トレなどもそうでしょう。心が決まれば選手一人一人がグッと伸びる時期がやってきます。その結果は確実に出ますし、それを成功体験として持っていてほしいのです。
やると決める時期を待っているから野球に割く時間に余裕を持たせて、野球に振り回されることのない状況を確保しています。
なので「やらない」と決めても良いのです。どちらにしても自分の心が決めることなんです。

今年のメジャーチームはいつもとは違います。
チーム方針の変更も影響しているのかもしれません。
私の心が決まったのも影響しているかもしれません。
いずれにしても、今年のチームは成長が早いと感じます。
それに控え選手であっても諦めている選手がいません。
今シーズン10勝10敗と決して強いチームとは言えませんが、魅力的なチームになりつつあります。
魅力的なチームの選手は魅力にあふれています。これはほぼイコールです。

来週も頑張りましょう!