叱らないから上達する!ひとり一人が輝く少年野球チーム!

スタッフ&選手ウォッチング

1月13日(土)京北グラウンドにて練習を行いました。

晴れている。
寒さは覚悟している。
梅澤コーチが来ているのに晴れている。
なんか良いこと起こりそう。

この日から本格的に練習に取り組む新チーム。
午前中はベースランニング中心のメニューだ。
夏原コーチの情報によると、凍てついたグラウンドが気温の上昇とともに緩み雨上がりのような状態になったのち、午後から使える状態になるとのことだったんで、その情報に基づいたメニューにしていた。
ベースランニングは点を取るための基本です。
反転すれば点を取られない守備の考え方にもつながるんで、野球を理解する上で効率の良い練習である。
今年の新チームは一から私の野球を叩き込もうと思っているんで、まぁ基本中の基本といったところです。

基本的なベースランニングや次の塁を狙う動きに加え、相手の守備が走塁の邪魔になる時の対処方法など勝つ野球の注入開始です。
詳しいことは言えませんが、戦える野球の始まりです。

外野の頭を超えた時の最新のベースランニングも取り入れました。
3塁までの到達タイムが0.5秒ほど縮まります。
科学的な根拠に基づいた分析が進むといろいろ新しいことが発見されるんですなぁ。
これも詳しくは言えませんが、円を描くように走るより楕円を描くように走る方が速いんです。
まぁ考えてみれば直線の距離が増える方がタイムは良くなるんで当然と言えば当然なんですが、ベースの手前で膨らんで回るという常識にとらわれていると出てこない発想です。
全体的にプロ野球のグラウンドが広くなったことで今までのツーベースヒットをいかにスリーベースヒットにするかという研究の成果だそうで・・・
少年野球の場合はスリーベースをいかにランニングホームランにするかということなんで、この差は大きいです。

想像だけではダメなんで、スタッフが守備についての実践的なベースランニングもしました。
その代わりスタッフは大変ですよ。
外野でフラフラになっていただきました。
中でも赤沼さんが外野で勢いよく走ってたんで、
「よう走れるな、年いくつ?」
「会長より一つ上だと思います」
マジか????そりゃ失礼しました。
なんとなくそうかなとは思ってましたが、夏原コーチと同い年・・・
体力年齢の若い人はどんどん動いてもらいます。
ケガしない程度にですが。

昼食・・・
寒い・・・
ポットに入れてきたスープに幸せを感じる・・・

私の肩をポンポンと叩いて
「会長!投げてくださいよ、僕打ちますから」
梅澤コーチである。
バットを持ってニコニコしている。
俺はバイトの先輩か(笑)
こいつのアホみたいなフランクさには力が抜ける・・・
私にこんなこと言うのは今まででこいつだけだ。
ん?・・・いや・・・TKでも1年生とか2年生はこんな感じやな・・・!
梅澤コーチは超フランクなんか、ひょっとして精神年齢8歳なんか・・・
どっちでもええけど。
もう少し暖かくなったら勝負してあげます。何回やっても打たれる気はせんけど(笑)

午後になりスタッフのトンボ掛け&土入れなどの涙ぐましい努力の結果、グラウンドはなんとか使える状態になりました。

一通りできた!という感じのスタッフの雰囲気の中、
「あとここにもうちょっと土入れてください」
血も涙もないこと言う・・・
「おいおい」という心の声に負けず、キャッチボールが始まる中、三浦さん、伊ケ崎さんには最後まで頑張っていただきました。
ありがとうございました!

昼からの最後のメニューは紅白戦。

投手は、三浦、赤沼、瀬古、熊谷、井上(緑)が登板。
ん?熊谷、井上?
熊谷は今年入団した6年生。
体格も良いし、遠投も58m。ピッチャー、キャッチャーができるように鍛えるつもりだが、とにかく野球の知識から詰め込まないといけない。
井上(緑)はこれも新入団の5年生。
昨年のアカスポ戦にも登板しているのだが、1年先を見越しての指導をする。
春の天一杯でAチームに登録している5年生は、瀬古以外では井上と長尾の2人。
この二人にはしばらくレギュラーチームで練習してもらう。
長尾は勉強に専念したいということで天一杯を最後に退団の申し入れがあった。
天一杯ではレギュラーチームの一員として頑張ってほしいし、自力で試合に出てほしい。

紅白戦で目立っていた選手がいる。

まず渡辺。
この時期にバットを振れる選手はまだ少ない。
紅白戦前のロングティーの時に昨年とは見違えるスイングをしているので驚いた。
身体も一回り大きくなったか?そう見えるのか?
自主練習を頑張ってしているのは明白だった。
紅白戦でも赤沼の球をセンターにはじき返すクリーンヒットを放っている。

バッティングの基本は素振りの回数である。
スイングスピードが上がれば打球は飛ぶしミート力も上がる。
スイングスピードが遅いといくら完璧なフォームでスイングしてもヒットは生まれない。

TKドラゴンズは練習時間が短い分、自主練が大きく影響する。
この日も、個々にスイング指導をしているが、家で振るか振らないかで結果は大きく左右するのだ。
指摘した修正点を繰り返し振ることで自分のものになる。
やりたいと思えばやるだろうし、やりたくなければやらないのが人間で、強制的にやらせても伸びないのが微妙なところなのだ。
しかし、とっかかりは強制でも良いが、結果が出ると自発的になるので指導者としてはそこを目指すわけである。

個人指導で、三浦と立石には体重を増やすように言ってある。
体重と飛距離はある程度比例するのだが、聞いてみると30㎏に満たない・・・って、そら飛ばんがな。
外野の頭を超える打球を打ってこそ打者としての快感を得るのである。
投手としてもある程度のウェートは必要だし、球威も球速も変わってくる。
「食べろ」と言っておいた。

ちなみに・・・
私が現役時代、体重72㎏の時は90mのライトフェンスを越すのがやっとだったが、76㎏になると125mの右中間フェンスを越えた。
まぁ筋力も必要だが体重は飛距離に大きく影響する。

次に立石。
声が良い。
よく通るし、常に出る。
この声は内野にほしい。

今年は声の出るチームにしようと思っている。
瀬古コーチともそう話している。
声が出ると言うことは野球を知っているということ。
野球を知らなければ何を言って良いかわからないのである。
が、知識を持つとともにアホになれないと良い声は出ない。
立石はアホになれる。野球選手にはこれが必要なのだ。
特に内野手は声が出ないと機能しない。
やみくもにわけのわからない声を出すのではない。
意味のあることをアホみたいな大きな声で言わないといけない。

長文ついでにいろんな選手ウォッチングをしてみよう・・・・

中村がショートを守っている時にボーっと突っ立ていたので野手に集合を掛けて
「それはないやろ、早い打球が来たら〇〇〇〇やぞ」
と言ったら中村は漫才師みたいな笑い方をしていた。
なんかはまったようで、その後も必死に笑うのをこらえていた。
面白いやつや。

赤沼は相変わらずとぼけている。
他の選手に言っている言葉に「はい!」と返事をしている。
天然だ。

熊谷も面白いことを言う。
ピッチャーもキャッチャーも初めてなんで、というかそもそも野球が初めてなんで訳が分からんとは思うが
「僕にできるでしょうか」
と真顔で聞いてくる。
いきなりできたらびっくりするわ。

瀬古はなかなか言うこときかん・・・
バッティング指導では四苦八苦する。
教え甲斐もあるが、良いところを引き出すのに苦労するで。

三浦はピッチングになっている。
球速、球威はもの足らんが、ピッチングになっている。
試合を作るのは問題ない。
体重やな。

池本はキャプテンに向いている。
引っ張る力がある。
しかし全員にこう言っておいた。
「プロ野球選手でもキャプテンになると成績が下がる。野球以外で気を使う必要が出てくるから。京将には野球の成績を落とさせない。そのためにはキャプテンにまかさんと全員がキャプテンのつもりでやってほしい。」
だが・・・
当の池本は「余計なこと言わんでもええねん」みたいな顔をしていたんで、思う存分リーダーシップを発揮させてみよう(笑)と言った尻からそう思った。
昨年は将来投手として大成させるために意図的に嫌われ役をさせたんで、十分ハートは鍛えられている。
自由にやってみぃ。

そういうわけで、充実した一日でございました。

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