叱らないから上達する!ひとり一人が輝く少年野球チーム!

本地が決めた!サヨナラ打~!西浦で追いついた!走者一掃同点3ベース!

9月20日(月)横大路グラウンドにおいて、竹の子リーグ公式戦2試合が行われた。
1試合目は敗れたが2試合目、西浦の同点3点タイムリーと本地のサヨナラヒットで、連敗を7で止めた。

第二試合
園部ドリームス 3 5 0   8
TKドラゴンズ    2 3 4x    9x
(勝 西浦1勝2敗、 本塁打 森2号、千間2号)

この試合、ノーガードのどつきあいとなった。
初回、先発森が2本の本塁打を浴び3失点。
その裏、1番森の先頭打者本塁打などで2点を返す。

2回表、森がつかまり5失点。
8連敗がちらついたが、その裏2番千間が右中間に3ランを放ち、なんとか食らいつく試合展開となった。

森の後を任せた西浦が好投し、2回途中から3回表までを0で抑えた。

3点差で最終回。
ベンチ前で円陣を組み「9番から繋いで粘って3点差をひっくり返してサヨナラ勝ちするぞ!ショウ!(鈴木)絶対出ろよ!」とサヨナラの作戦を伝えた(笑)
先頭9番鈴木がデッドボールで出塁!
なんとか役目は果たしたという顔で、鈴木が1塁へ向かう。
1番森。チャンスになるとバットが出ないのが彼の弱点。しかし、ここはその弱点が良い方に転び、四球をもらう。
0アウト1塁2塁。
「あと一人出てほしい・・・あと一人出たらいける」森スコアラーに本音をつぶやく。
相手投手交代。
2番千間。1ボールからの2球目をレフト前にクリーンヒット!

でかした~千間~!このヒットは大きい!とてつもなく大きい!3点差で0アウト満塁だ!
TKのクリンナップが打席に入るぞ~!
3番西浦。チームの首位打者だ!
1ストライクからの2球目!アウトコースの球をおっつけた~!ライト線!抜けた~!

鈴木、森、千間が続々とホームイン!走者一掃3ベーーーース!西浦同点タイムリーーーーー!!!
西浦3塁ベース上で控えめにガッツポーズだ!
良く打った!西浦~~~~!
土壇場で追いついたぞ!

0アウト3塁、一打サヨナラの場面が整った。
打席には4番本地が入る。
初球ボール。
2球目。捉えた!セカンドの頭上!右中間真っ二つ~~~~!
サヨナラーーーーーーーー!
本地~~~!良く打った~~!

3塁ランナーの西浦がホームインしたところでサヨナラで、本地の記録はシングルヒットなのだが、そんなことお構いなしでウイニングランのようにベース一周する本地(笑)

走れ走れ~!サヨナラじゃなかったらホームランだ!この感触をかみしめろ本地!これが鳥肌が立つほどの野球の楽しさなんだ!これが君の努力が実った味なんだ!

勝った・・・久しぶりに勝った・・・勝つのは楽しい
勝投手は西浦で初勝利。

少し解説をしておきます。
最終回の攻撃ですが、3点差で1塁2塁と満塁では全く違ってくるんです。一発で同点と一発で逆転サヨナラ・・・
相手に与える恐怖感は、同点とサヨナラ負けでは全く違います。相手もそれは感じていて1塁2塁で投手交代をしてきたんだと思います。
それだけ千間の出塁は大きかったんです。千間は前の打席で3ランを打っているだけに、同点ホームランを狙いたいところでしょうが、大振りせず良くつないでくれました。

満塁となり3番西浦、4番本地、5番増田を呼びました。
「3点差で一発出たら逆転満塁サヨナラホームランや。こんな場面めったにない。プロ野球選手でもほとんどの選手は経験しない。俺も打ったことない。一発を狙え!」
と、こんな内容のことを彼らに言っています。

繋いで行けと言わなかった理由は一つです。
こんな漫画みたいな場面で打席に立つなんてことは、めったにないということです。プロ野球で今までに私が見たのは一度だけで、当時近鉄の北川が最終回3点差2アウト満塁で、代打逆転サヨナラ満塁優勝ホームランという球史に残るホームランだけです。
打てば選手にとって一生の宝になります。もう一度言います。一生の宝になります。
私、この場面で繋いで行けなんてせこいこと、口が裂けても言いません。ホームランを狙ったらいいんです(笑)
過去TKでは一度だけ、11期の河野温斗が6年生の時に、3点差2アウト満塁という場面がありました。この時も、ホームランだけ狙えと言っています(笑)
この時は三振でしたけどね。
今回は0アウトなんで、3回チャンスがある!と思っていました(笑)
でも3番4番で一気に決め切ってくれたのが大きかったです。

しかし、久しぶりに全員が同じ方向を見て野球をやっている姿を見たような気がしました。
見ていても楽しかったです。
こういう野球を味わってほしいから私は指導者を続けているんだということを思い出しました。
そして、指導者をこれからも続ける意欲をこの日、子どもたちからいただきました。