1月30日(土)御所グラウンドにおいて練習を行いました。
この日は、メジャー選手全員で基礎内野守備の後編です。
私と清水コーチのダブルノッカーで内野ノックを打った後、ダブルプレーの練習に入りました。
少年野球で、ダブルプレーの練習をここまでやるチームは珍しいと思いますが、TKドラゴンズではダブルプレーを取れる内野手を育てます。
今日の時点では、選手たちはみんな戸惑っています。本当にこんなことできるんか?とも思っているでしょうね。
でも、不思議なことにそのうちできてしまうんです。
メジャーチームでは、シーズン中盤から後半にかけて、4(セカンド)-6(ショート)-3(ファースト)や6-4-3、5(サード)-4-3などの内野ゴロゲッツーが見られるようになります。ピンチの場面で、相手のチャンスを潰すダブルプレーは爽快です。
でも、ダブルプレーを取るノックを数打てばできるというものでもないんです。
ダブルプレーを取る知識と技術が必要なんですが、TKでは、高校や大学やプロ野球で普通にやっているダブルプレーの動きを指導しています。はい、プロ野球選手として通用するプレーです。
私は、ダブルプレーには内野手の考え方や知識や技術のほとんどが詰まっていると考えています。
まず、ダブルプレーは狙っていなければ取れません。次のプレーを何パターンか予想することが必要になり、何パターンかのプレーに対する準備が必要になります。これは内野手の状況把握力と対応力を育成できます。
ポジショニングも変わります。これは状況によって守る位置を考える基本になります。
捕球後に素早く送球する必要があります。これは捕球するために守っているのではなく、アウトにするために守っているという基本的な考えを植え付けることができます。
全ての無駄な動きをそぎ落とし、最短時間でセカンドからファーストへ転送することが必要です。これは、動きを止めることなく捕球や送球をする技術と知識、ベースタッチの技術と知識が身に付き、プロでも通用する内野手を育てることができるのです。
捕球から送球までの体の使い方を細かく解説しながら、実際に練習するんですが、数か月で小学生とは思えないレベルにまで到達します。
TKの内野手が中学の硬式野球チームで、上の学年の中でも即戦力として活躍できる理由の一つです。
このプレーをこなすには捕球、送球といった基本プレーができなければなりません。
選手達は興味を持ったら、やりたくてたまらなくなります。アップでも自主練でも、ダブルプレーを頭に描いてキャッチボールをしだす選手が出てくるのは、こういうことなんです。
選手に「楽しい!」と思ってもらうことが、指導者の役目なんですが、指導者が「楽しい!」と思って指導している時は、選手も楽しくなるもんです。今のところ、それが「楽しい野球」の原点なんだろうなと感じています。
途中、キャッチャーの適性を見る時間を作りました。
キャッチャーは2~3人ほしいんです。本当はピッチャーとキャッチャーを併用することは避けたいんですよねぇ・・・
これから、各選手いろいろなパターンのシフトを試させていただきます。
後半は、連続ティーとロングティーを、清水コーチとスタッフにやってもらってる間に、私はピッチング指導を担当しました。
この日は休みでしたが、次回からはピッチング指導に、小林コーチも入ってもらいます。
TKの投手陣は、球速も上がりコントロールも良くなります。
指導を受ける投手陣には「TK以外の人には言わないこと」と念を押しているように、TKのピッチング理論は最高機密レベルのオリジナル理論です。これは、プロ野球で通用する理論の一つだと確信しています。
なので、詳しいことは書きません。
指導した全員が習得できるとは限りませんが、今後のピッチングを楽しみにしていてください。
さて、来週から試合を入れる予定です。
ポジションはまだ固まっていませんが、1月の練習である程度のカタチは描けています。
とりあえずは、色々試しながら試合をしていこうという段階です。
オープン戦の位置付けなので、皆さんアピールしてくださいね!