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ピッチング、バッティング写真解説

TKドラゴンズのブログには、いつも良い写真を載せていただいています。

大島さん、吉村さんありがとうございます!

 

さて、昨日のブログで今のTKドラゴンズの技術指導をうかがわせる写真がいくつかありました。三連休で久しぶりに時間が取れましたので、写真を見ながら情報公開の可能な範囲で解説してみようと思います。

 

まずは22日のトップを飾った立石のピッチングの写真から見ていきましょう。

先週9月15日に同じくトップを飾った大島のピッチングフォームと連動して見ていただきたいのですが、大島の写真は見ての通りボールをリリースする直前で、立石の写真はリリースした後に振り下ろした右腕が反動で上方向に戻ってきているところを切り取ったものです。

この二人の投球フォームは、普通の投手コーチならおそらく修正したくなるフォームだと思いますが、私のピッチングフォーム理論に非常に近い形なのです。

あまり詳しく言うとTKドラゴンズの技術指導が漏れてしまいます(団員にはジャンジャン指導しますが)ので、ヒントだけ言っておきます。

大島のリリース直前のフォームは、一般的には「腰が高い」と言われるでしょうねぇ。しかしこのやや腰高に見えるフォーム、中学生や高校生になって筋トレをしても成長に影響がない年齢になってからある部分(特に二か所)を鍛えると100点満点のフォームになります。

次に立石の投球後のフォームを見てください。

これも一般的には「上半身が使えていない」とか言われそうですねぇ。しかし、私から見ると理想的なフィニッシュなのです。

大島のフォームから立石のフォームでフィニッシュとなるんですが、画像を注意してよ~く見ていただくと、上半身が縦に動いていないことが分かると思います。

いや~、伸びのある球がキャッチミットに吸い込まれていくのが想像できそうな良いフォームですよ。

 

今でも一般のピッチング指導では、重心をできるだけ下に落とし踏み出した膝に全体重を乗せ上半身を縦に振れば球速は上がると思われています。その結果、投球直後の右投げ投手の胸は左膝に付くぐらいの勢いで折れています。

しかし、これ本当に合ってるんでしょうか?

私のキャリアでは一塁手が専門です、と言うか打撃が専門です。投手経験は小学生の時しかありません。しかし、いろんな投手の画像を分析したり、何年も実際に子どもたちに指導をしてみた上で導き出したピッチングフォーム理論は、一般的な理論とは全く違う体の動きでした。

一番重要なポイントは、リリース直前の大島の写真とリリース後の立石の写真のその間のフォームにあります。まぁこれは言えませんが。

投手にとっての生命線である肩や肘や腰に負担が少なく、球速が上がりコントロールが良くなるというフォームが私の理想です。

ただ、一度にすべての事を一人の投手に指導するわけではありません。一度に言っても理解できないので、それぞれの体の成長具合とか心の成長具合によって、部分部分を小分けにして指導しています。いろんなプロットを築いてから最後に組み立てる方法です。

現在のTKドラゴンズの投手陣でも、分かりかけている選手もいれば、こんがらがっている選手もいます。成長が実感できなくて焦っている選手もいます。体の軸の使い方から治している選手もいます。このピッチングフォームはそれぐらい難しいのですが、身に付けると凄く強力な武器になります。

 

桝添MGに「文章が長すぎます」と文句を言われそうですが、もう一つだけ。

 

昨日のブログの写真で、多少のタイミングの違いはありますが、立石と杢谷がスイングする直前の写真があります。

レギュラーチームでバッティング指導を受けている立石の写真と、まだレギュラーチームに上がったばかりで一度もバッティング指導を受けていない杢谷の写真です。

随分違いますねぇ。

よ~く見ていただくと、立石の右足は膝に体重が乗り右足の親指に力をため込んでいるのが分かります。右足にため込んだ力を一気に爆発させることでスイングスピードが上がり、力強い打球が遠くへ飛んでいきます。

一方、杢谷は右足の膝が伸び右足の踵に体重が乗っているのが分かります。今は対戦投手の球が遅いので、体重と腕力だけで打てていますが、球の速い投手からロングヒットを打てるフォームではありません。

打撃はスイングの綺麗さではなく、いかに早くインパクトに持って行けるか、インパクトでいかにバットに強い力を伝えるかです。

杢谷もバッティング指導を受け、あと何か月かすれば見違えるほど良いフォームになっていると思います。

 

もう一つ、昨日のブログの吉村のバッティングでインパクト直後の写真を見てください。

一見、力が抜けているように見えますが、これがレギュラーチームで3本塁打を含むロングヒットを量産している吉村のバッティングフォームです。

左足が若干浮いているように見えますが、これは体重を乗せた左足をグッと蹴り、右足が体重の移動を支え壁の役目を果たしているため左足がやや浮いている一コマです。

顔がインパクトの位置から動かず残っているのも確認できます。力が右足から抜けずインパクトの瞬間にバットに体重が乗っていることが想像できる写真です。

勘違いしてほしくないのですが、選手によってベストの形は違います。真似したからといって良い結果が出るわけではありません。

吉村は、身長は高いのですが、細身で体重が軽い。右利きの左打者。利き足、利き目、その他様々な情報から彼のベストを導き出し、バッティング指導をしています。その結果、元来のポテンシャルに加えより一層、力強い打球が右方向左方向関係なく外野を超えて行くようになってきました。打球を捉えた瞬間に「バン!」という重い音がするのも可能な限り大きな力でボールをたたいている証なのです。

 

一枚の写真から、いろんなことが分かりますね。

また時間があれば、写真を見ながら解説をしたいと思います。

 

以上、文章中の写真の掲載はお任せします。

技術指導的には外部に漏れても大丈夫な範囲で書いています。これだけの情報では理解できないと思います。