叱らないから上達する!ひとり一人が輝く少年野球チーム!

成績中間発表・激しい打撃部門争い!

10月16日、上鳥羽グラウンドにて練習を行いました。

練習前に、16日現在23試合を消化した時点の成績表を選手達に渡しました。
打撃各部門の上位3名は、以下の通りです。

打率
1位 西浦 51打席44打数19安打7四球 .432

2位 森 64打席56打数23安打8四球 .411

3位 千間 60打席58打数23安打2四球 .397

打点
1位 西浦 16
2位 本地 14

2位 千間 14

本塁打
1位 森 3
1位 西浦 3
1位 千間 3

最多安打
1位 森 23
1位 千間 23
3位 本地 19
3位 西浦 19

投手部門は森が5勝で最多勝ほぼ確定、防御率は鈴木が3.87でダントツだが、規定投球回数が微妙。

成績表を渡し終えて、選手達にはいろいろと「もったいないなぁ」と感じるところを説明をしています。
まず、打率3位の千間の「もったいない」は四球の数。
60打席立って2個の四球は少ないです。上位打線なら、打席の1割に当たる6個前後の四球をもらっていてもおかしくないでしょう。
四球2個から読み取れるのは、2ストライクまでにボール球あるいは打ちにくい球に、手を出している傾向があるということです。

前半戦、高めのボールに手を出して空振りしている千間をよく見ました。最近では、高めを振りに行くことは減ってきましたが、まだ難しい球を2ストライクまでに振りに行く傾向があります。ボール球に手を出すと、カウントは投手有利になり四球は減ります。それにボール球をヒットにすることは難しいので、打率も下がります。
それでも3割9分1厘という高打率なので、ボールを見極めればもっと打率は上がると想像できるわけです。
ただ、バットに当てる技術が高い分、普通なら空振りやファウルになるところが、前に飛んで凡打になっていることも考えられます。
いずれにしても、ファーストストライクは甘い球を待つということが大切です。何でもかんでも打ちに行くのが積極的なことではなく、甘い球を逃さず打つというのが積極的なバッティングなのです。
ちなみに、打率の低い選手も四球が増える傾向がありますが、これはバットを振らない分四球が増えるだけで、評価の対象にはなりにくいです。

千間と同じことが、桝添にも言えます。
桝添は46打席45打数14安打1四球 .311
四球1個です。打率は5位なのに出塁率が.326で8位。ヒットを打つことでしか出塁しないので、打順は7番8番になってしまいます。

もう一つ桝添には「もったいない」を言っています。
5年生の後半からメジャーチームに入りながら、体重が増えません。今シーズン序盤から体重を増やすように言っていたのですが、あまり重要なことだとは感じなかったのか、体質もあるんでしょうが太りません。打撃上位4人の体つきは、ムチムチっとしています。おしりもブリブリッて感じです。特にシーズン終盤は6年生投手の球は球威が増し、パワーがないとはじき返せません。それと、体重が少ないと足も速くならないです。瞬発力がないので、盗塁のサインが出せないんです。今シーズンは盗塁のサインを出す機会が少ないとはいえ、盗塁トップの森が17に対して桝添は3です。2番で起用していた時期もありましたが、盗塁できないことが上位に置くことをためらわせる要因でもあります。
桝添に体重があればと思うと、もったいない選手です。

あと打撃が低調な瀧上、松元にも「もったいない」を言っています。
5年生でメジャーに昇格させている選手は、私が見て野球センスがあると判断した選手です。
5年生だから打てないんではなくて、努力が足りないんです。他のメジャー選手に比べ、バットのスイングスピードが遅いのが肉眼で分かります。
センスがあっても、努力しないと結果は出ないんですよね~
ちなみに、気合や念力では打率は上がりません。

プロ野球選手になれる9割以上が、努力の人です。センスだけ、体だけでプロに行ける選手は1割にも満たないのです。その1割もプロに入ってから努力しないと、すぐに消えてしまいます。努力以上の成績は出ませんが、努力しないと成績も残せないんです。
まあバットを振り込んで打球が変わってくると、好成績を残している選手はバットを振り込んでいるんだなぁということが分かるはずです。

「もったいない」と言った選手には「諦めろ」とは言っていません。
やるのも自分ですが、諦めるのも自分です。今からでは遅いとは誰も言っていません。遅いか遅くないかを決めるのは自分です。