1月20日(日)わかさスタジアムにおいて、アカスポさん主催の新人大会が行われました。
きぬかけ杯はTKドラゴンズが主催をしていますので、主催者側の苦労はよく分かります。特にわかさスタジアムで行うにはいろいろ大変なことも多いと思います。
アカスポさん、ありがとうございました。アカスポAチーム優勝おめでとうございます!
さて、TKドラゴンズは3位という結果でしたが、今シーズンは始まったばかり。
チームの戦力さえつかめていない状況でしたので、春までの戦力を見極める試合でもありました。
1回戦で負けたため、優勝がなくなり3位決定戦ではベンチに入っている選手18名全員を使うことができました。せっかくわかさスタジアムで行う試合なんで、できるだけ多くの選手を使おうと思っていたんですが、全員にわかさのグラウンドの雰囲気を感じてもらうことができました。
1回戦
アカスポA 0 3 2 1 1 7
TKドラゴンズ 0 1 2 0 1 4
(負投手 青山空 1敗、 本塁打 金城 1号)
本来ならエース瀬古を先発させる予定だったがインフルエンザで休み。
そのため京都ルーキーズ戦かアカスポB戦で登板させる予定だった青山空をスライド登板させた。
新5年生でいきなり先発という重荷を背負ったが、小雨混じりでボールがすべる悪条件の中、青山は良く投げた。
初回を無失点で抑えたが、2回3回6四死球で5失点。フォームは良くなってきているし、球も悪くない。ショートバウンド投球が多かったが、原因は分かっているので修正すれば問題はない。
何回も言っているが、ピッチャーというポジションは特殊なポジションである。
少年野球では、コントロールの良い投手を即戦力で起用すると勝ちやすい。ただ、私はこれが嫌なのだ。負けても良いから精神力と球速のある投手を使い続ける。
結局、最後まで投手として成立するのはそういう選手である。
3点を先制された直後の1回裏、4番金城がレフトオーバーの1号ホームランを放った。けっこう飛んだ。70m近くライナーで飛ばしたのには驚いた。守備と走塁はひどいが打撃はダントツに光っている。体も一回り大きくなり4番打者の雰囲気がある。一発というのは試合の流れを左右する。ここから追い上げムードが漂ってきたので、4番としていい仕事をしてくれた。
この試合では2番青山空2安打、4番金城2安打、7番内藤2安打、8番堀部2安打とチームで8安打を放った。
私は打てる選手をどんどんスタメンで使うし上位打線で使う。2試合目ではこの4人を2番から5番に並べた。
少年野球では、ヒットよりも四球やエラーで出塁したランナーを足でかき回して得点する戦略が多いので、ヒットはあまり計算に入れないチームが多いのだが、かき回す野球は守備力の高いチームには通用しない。中学・高校になれば守備力は普通にあるので、相手の守備力が弱いという前提の戦略である。
もちろん走力は必要不可欠で、走れることは前提である。けん制でアウトになるとか、スタートのタイミングが悪いというのは試合以前の問題なので、この日のTKドラゴンズの走塁は、試合以前の問題ということでして・・・練習するしかないし、練習すれば身に付くことである。
話がそれたが、野球は打ってなんぼのスポーツである。打てる選手はどこに行っても通用する。私は通用する選手を育てることしか考えていない。
青山を救援した大島は良かった。2失点したが球には威力があった。先日のフリーバッティングの投球では本気を出していなかったのか、思いっきり投げろという指導を素直に受け入れてくれたのかよくわからないが、とにかく球速は上がっていた。それに伴ってコントロールは微妙に狂った可能性もあるが、全く問題ない。指先の感覚をつかめばコントロールは良くなる。
3位決定戦
アカスポB 5 3 0 1 0 9
TKドラゴンズ 3 4 0 2 1x 10
(勝投手 大島 1勝)
10対9て・・・激しい試合でした(笑)
どんな試合でも勝つと嬉しい。勝てて良かった。
先発の井上は小雨混じりの中、よく投げたが、打ち取った当たりをエラーと内野安打で全て出塁され気の毒な投球だった。ま、しゃあない。内野陣もまだ知識も少ないし、エラーをしようと思ってしているわけではない。ショートの堀は1回戦では良いプレーをしているが、この試合では悪い面が出た。ただ、荒さと積極さは紙一重。積極的なプレーの末のエラーなので伸びる要素は持っている。足が出ずエラーとか、ためらってエラーなら即ポジションを変更するところだが、堀はそうではない。エラーをしてもプレーが小さくならない、肩も強い。ここというとき(例えば同点もしくは1点リードの最終回、2アウトランナー3塁で、三遊間の打球をファーストへスローイング・・・など)に開き直ってマックスのプレーができるかどうかが優秀なショートの絶対条件。堀にはショートとして必要な条件は揃っている。他の選手をショートにすることも考えたが、堀の条件には及ばない。天一杯はショート堀で行く。
この試合で2番に藤井をスタメン起用したが、初打席で左中間にヒットを放った。フリーバッティングでの打撃を買ってのスタメン起用だった。けん制で刺され即交代となったが、バッティングは良い。今後期待できる。
途中、セカンドに入った安念だが、良い声を出していた。まだ新4年生だが伸びてくる選手だろうと思う。
樋口の後にマスクを被った青山航は良かった。キャッチングも良い。まだ新5年生なので肩はそんなに強くないが、1年後には十分通用する。
この試合でも大島が良かった。1試合目で32球ほど投げているので合計60球を目途に救援させたが、結局2試合合わせて63球。勝利投手になった。
頼もしい投球だった。
最終回、1点差に迫り2アウトランナーなしから、3番内藤、4番金城の連打で同点に追いつきタイブレークの延長戦に持ち込んだ。
内藤、金城がよく粘ってくれた。土壇場でのこの二人の活躍は大きい。
延長戦は1アウト満塁からのタイブレーク。大島がアカスポの攻撃を0で抑えその裏の攻撃。
打順を選択できるルールだったので、9番・1番・2番で満塁とし3番内藤、4番金城のどちらかで決める戦略を選択した。
3番内藤はこの日当たっていた。4番金城も当たっていたので、信頼できるワンツーを出した。
さあ、サヨナラだ!
ベンチも盛り上がる。
打席には3番内藤。
初球からスイング!
打った!
サード強襲~!
サードランナー大島ホームイン!
サヨナラヒット~~!
最後は内藤が決めてくれました。
勝敗は二の次という選手起用ながら、最後は勝ちに行きました。
全員がフィールドにたったので、勝利の味もみんなで味わえたと思います。
この試合、一番大変だったのはスコアラーの堀部さんでしょうね。18人も起用した上に、ポジションがコロコロ入れ替わり・・・スコアブックを見てもその苦労が分かります。本当にお疲れ様でした(笑)肉離れもはやく治してくださいませ。
選手交代を本部に伝えに行く金城コーチも大変でした。初めは金城コーチにも「誰と誰が交代」みたいなことを伝えていたんですが、私も主審に伝えに行く必要があるんで、そのうちそんなこと言ってる余裕もなくなり、完全に目視で確認した情報を本部席に伝えに行くという・・・お疲れ様でした(笑)
余談ですが、タイブレークの延長戦は後攻が圧倒的に有利です。相手の出方で戦略を立てられますので。
それにタイブレークは経験値がものを言います。私が現役の時はタイブレークというルールはなかったので経験していませんが、私が30才前後に、私が作った京都プランクスという草野球チームで監督をしていた時代に何度か先攻も後攻も経験しています。京都府の決勝戦、三都市対抗の決勝戦、2回ほど決勝でも経験し、ともに優勝しています。
ま、いろんな経験が役に立ちます。
TKドラゴンズ表彰選手
ホープ賞(試合成績・今後の期待値から選出される賞)・・・青山空
(受賞理由)初戦スライド先発登板。2試合3安打。
優秀選手賞・・・内藤
(受賞理由)2試合4安打。サヨナラヒット。
優秀選手賞・・・金城
(受賞理由)2試合3安打。1本塁打。
スタッフ、保護者のみなさん、寒い中応援ありがとうございました。
また練習も試合も見に来てください。
さて、来週からは天一杯に向けての練習が始まります。竹の子リーグも2月から参戦の予定です。