7月21日(土)御所グラウンドにおいて練習を行いました。
猛暑とかいう表現ではなく、残酷な暑さです。
52年間生きてますが、こんな夏は初めてです。
この日は雲が少しあったために、束の間雲に太陽が隠れるとほっと一息つけるだけまだましでした。
あまりひどい暑さなら早々に練習を切り上げるつもりで練習を始めました。なんとか3時間やりましたが。
きぬかけ杯で優勝を逃し、さて、どうやってこのチームをもっと強いチームに仕上げようかと考えていました。
もちろん練習内容の見直しも必要ですが、それ以外に足らない部分が見えていましたので、そこを変えて行こうと思うわけです。
これまでは、短い練習時間でグングン成長してきたメンバーですが、少し私が過保護すぎたかなと思うところがあります。
技術的にも精神的にも細かな指導をしてきましたが、今年のチームに関しては技術的には伸びてくれた反面、精神的には依存度が増していると感じていました。
私への依存度、キャプテン池本への依存度。ということでしょうか。
きぬかけ杯直前に、ある保護者から「今日は会長の力で勝たせてください」という冗談とも本気ともとれる言葉をいただきました。
ある意味、指導者にとってはありがたい言葉なのですが、これを大半の選手が思っていたとしたら、まず勝てないでしょうねぇ。
フィールドに立って野球をするのは選手ですし、選手たちが「自分の力でなんとかしなければ」と思わないとダメなんです。
相手にどうやったら勝てるのか、という意識を持たせることができていないかもしれない・・・と感じました。
勝負事は相手に勝ってなんぼです。その本質が抜けているような気がしました。
何から変えよう・・・
まず、この日キャプテン補佐という役割を立石雄大に与えました。
今年のキャプテンは池本です。投打の主力で、誰もが認めるキャプテンです。
私は、依存度の高いメンバーを池本にまとめさせるのが果たしてどんな意味を持つのか、と考えました。
直感で、池本の能力が低下すると思いました。
副キャプテンは栄木です。こちらも打の主力です。
もちろん、彼らは自分がやらなければ・・・という責任感を背負って試合に臨んでいるでしょう。
池本がキャプテンに向いていないということではありません。
どちらかというと向いています。選手を引っ張る力があります。
栄木も副キャプテンに向いていないということではありません。責任感もあります。
しかし、これ以上その負担を池本が背負ってどうなるのか・・・
試合前の整列で、声も出さずにベンチをのそ~と出ていく選手たちを池本がまとめようとしたのなら、会社の係長や課長の訓練にはなるでしょうし、人間としても成熟するでしょう。しかし、投手池本は死にます。
投手は差しで打者と真剣勝負をしなければなりません。チームの選手をまとめる力とは全く別のベクトルを持つ必要があります。
何かを得るには何かを捨てなければなりません。
池本に関しては、投手として大成できる指導をしてやりたいと思っています。
だからと言って、私がこの間の試合のように「こら!何で声出さんと行くんじゃー!」と試合開始直前に言えば、なかなか選手を鼓舞する雰囲気にはなりませんわなぁ。
もちろん、キャプテンはそのまま池本です。
ただ、挨拶など表面だったことだけすればいいと言ってあります。
その他は立石に任そうということです。
声が出れば栄木に任せることになるんでしょうが、今の時点で声は出ないということです。
中学、高校になればどんな選手でも声は出ます。出さないとメンバーには入れませんから。ただ、彼に任せるのは今ではないということです。
立石には選手を鼓舞し、声を出させ、ダッシュをさせ、私の片腕になってくれということです。
声が出て、長男で、責任感を持つ立石はこの役割を必ず果たしてくれると思います。
私と池本への依存度を低めてみよういうことでもあります。
他の選手が「自分がやる」という意識を持つことは最低条件です。立石に依存したのでは同じことの繰り返しになります。
コーチ陣もそう理解をしていただければ助かります。
13年やってきて、キャプテン補佐をつけるケースは初めてです。賛否両論あるでしょうが、何も変えないで後悔はしたくないのでやってみます。
練習の途中で、瀬古コーチからアップのやり方について「試合開始直後の選手の動きが悪いので、アップの方法を考えるべきでは」という提案がありました。
私もそれは感じます。それと、私の苦手な分野であることも確かです。
現役時代、ファーストということもあってか、私、アップはかなり適当でしたから????
なので、試合前のアップは瀬古コーチに任せてみようと思います。いろいろ試行錯誤しながらやっていただきたいと思います。
練習で選手の能力を高め、試合で選手の力を出させるのが指導者の役割です。
あと4ヵ月と少し。このチームで優勝するための努力をしたいと思います。