6月9日(土)午前中、御所グラウンドで練習した後、午後からは横大路グラウンドにて京都ルーキーズさんと練習試合を行いました。

京都ルーキーズさんは昨年のきぬかけ杯夏季大会の覇者。今年のきぬかけ杯夏季大会を占う重要な練習試合となりました。

16以降のグラウンド使用状況が分からなかったため、「1試合のみ可能な限り7回まで」という条件で試合を行いました。

ルーキーズさんありがとうございました。きぬかけ杯夏季大会、よろしくお願いいたします。

 

 

京都ルーキーズ  3 0 0 1 1 0 0   5

TKドラゴンズ  1 0 1 1 0 2 1X  6X

(勝投手 三浦 4勝2敗)

 

三浦の立ち上がりは、やや厳しめのストライクゾーンに苦しんだ。

二つの四球でワンアウト2塁3塁。

初回、いきなり試合を左右しそうなこういう時に限って、野球を良く知ってないと処理するのが難しい打球が飛ぶものだ。

ルーキーズ4番の打球はピッチャーとキャッチャーの間に軟球特有のスピンがかかった小飛球。一歩目のスタートが良ければ三浦が捕れるかどうかというところ。結局ワンバウンドして逆スピンの打球がキャッチャー熊谷に跳ねる。ここは熊谷が上手く捕球できたのだが、1塁へのフワッとしたゆるい送球が悪送球となり2点を先制される。(まぁ小学生に多くを望むのは酷なのですが、分かって失点するのと分かってなくて失点するのは大きく違うので、ブログの最後に少し詳しくこのプレーについての説明をしておきます)

出鼻をくじかれ大量失点の匂いがしたんで、終盤2イニング程度投げさせる予定をしていた池本をマウンドへ送った。

3回まで池本が抑え試合を立て直した。全力投球はしていないが順調に回復している。

途中、ボールの判定に「どこが外れてるんや?」というジェスチャーをしカッとなって全力で1球投げた後「いやいや」と感情をコントロールしストライクを取りに行っていた。

小学生なのに、大人みたいなピッチング、と言うか心理状態です。ずいぶん成長してますなぁ(笑)

 

打線は一気にたたみかけることができず、相手投手に苦しんでいたが、中盤よく粘っていた。

3回裏、4番池本のセンター前タイムリーヒットで1点差。

4回裏、1番石原晶太レフト前ヒット、盗塁のあと2番石原寛太がセンター前にタイムリーヒットを放ち、またもや1点差。

 

投手の継投は、池本を早めにつぎ込んでいたので苦労した。

栄木、石原寛太で粘りながらチャンスを待った。寛太は投手としての練習はしていない上に通常はサードを守っているので、内野のサインプレーにもあまり絡んでおらず、クイックも不慣れなのだがよく頑張った。

 

なかなか追いつけない一進一退のゲームで、流れを変えたのが井上有宇人の一撃だった。

6回裏、2点差。先頭7番、途中からセカンドで出場していた立石詢人が8球粘って四球をもらいノーアウト1塁。盗塁のあと、8番樋口のサードゴロの間に3塁へ進みワンアウト3塁。

ここで打席には、前の試合で2安打した結果を評価されスタメン出場していた9番の井上有宇人。1打席目にレフト前ヒットを放っているのだが、2打席目には全く当たらず3球空振りの三振をしている。代打も準備していたのだが、井上有宇人の調子が良いのか悪いのかわからなかった。なので、タイムをかけて本人に聞きに行った。

「打てる気する?」

「打てる気します」

「ほな打て」

ということで、ベンチに帰り「打てる気するらしいわ」とコーチ陣に言いながら座った途端だった。

井上有宇人が初球のインコース低めをまともにとらえた!打球はレフトの頭を一瞬で超えて行く!スリーベースヒット!ベンチは総立ち!マジかこいつ!

有言即実行の一打で1点差となり尚ワンアウト3塁。一気に同点のチャンスが訪れた。

やってくれるね~、大したもんです。レギュラーをぐっと引き寄せる一打です。

ベンチからゴロGOの指示を出すと、3塁ランナーの井上有宇人はリードしピッチャーを見ながら背中でうなずく。後姿が乗ってるねぇ(笑)

1番石原晶太サードゴロ。有宇人が迷いなくホームに突っ込み同点。終盤でようやく追いついた。

 

7回表。石原寛太が先頭の1番打者に四球を与えたところで守備を大きく変えた。もう1点もやれないので、三浦をショートから再びマウンドに、寛太をショートへ、盗塁を阻止したかったのでサードの栄木を捕手に、捕手の樋口に代えて攻撃的な守備ができる井上緑をサードに入れた。

2番のサードゴロを井上緑が迷わずセカンドに送球しフォースアウト。微妙なタイミングだったが緑の動きが止まらず迷わなかったのが良かった。ナイスプレーでワンアウト。

3番打者の打席で2盗を決められたが、3盗を栄木が刺す。ツーアウト。3番を三浦が三振に仕留めスリーアウト。6回7回を0に抑えたのが最後に効いてくる。

 

7回裏、最終回。先頭は6番渡辺。追い込まれてから4球ファウルで粘り、ピッチャーゴロエラーを引き出して出塁。サヨナラのチャンスが来た。

ランナーとしては工事中(笑)の渡辺に代えて、代走に立石雄大。打者は7番立石詢人。

立石雄大2盗に成功。詢人のサードゴロで3塁に進む。ワンアウト3塁。

打席には8番井上緑。サードランナー雄大にはゴロGOの指示。スタンバイOKと背中でうなずく。この方も乗ってる模様。

2球ファウルで追い込まれた3球目。投球はワイルドピッチでバックネットへ。微妙に上に跳ね上がったボールに立石雄大が反応した。ホームイン!サヨナラ!

2間半の総力戦は、サヨナラでなんとか勝たせてもらった。あ~しんど。

 

一度は先発でKOされたが、ライト、ショートで黙々と守備をこなしていた三浦に勝ち星が転がり込み、4勝目。

 

両チーム、きぬかけ杯のテストマッチ的な要素が強い練習試合なんで、いろいろ見極めるつもりの試合だったと思いますが、終盤競ってくると指揮官の本能としては、後先考えず手の内も全部見せて勝ちに行きますわなぁ。きぬかけ杯が怖いですが、良い試合でした。

 

練習したことが出来ていることもあり、出来ていないこともあり、今後の合宿に向けて、きぬかけ杯に向けての課題も見つかった。

プレーへの指示の声は良く出ている。ベンチの控え選手からもフィールドのプレーヤーからも。声が出ている選手と出ていない選手の差がついてきているので、声が出ない選手の方が目立ってしまう。頑張ってもらいましょう。

京都ルーキーズさん、アカスポさん、TKドラゴンズの総当たり戦で戦う第3回きぬかけ杯夏季大会。両チームと対戦して分かったことは、3チームの実力が非常に拮抗しているということ。この試合は勝たせてもらったが、単純に1間20分の時点では負けている。本番ではどっちに転んでもおかしくない。厳しい大会になることは避けられません。

 

 

さて、ここで初回に出たプレーについて少し解説しておきましょう。

ワンアウト2塁3塁のこの場面、キャッチャーゴロを捕球したところで、まず3塁ランナーをホームインさせないよう、キャッチャーは3塁ランナーを見る必要があります。キャッチャーにチラッとでも見られると3塁ランナーの足は止まりますし、ホームに突っ込むにしてもスタートが遅れます。次に、3塁ランナーの足を止めたとしても送球の間に3塁ランナーがホームに突っ込んでくる可能性があるので、キャッチャーは3塁ランナーをチラッと見た後、1塁へ速い送球をしバックホームに備えないといけません。

今回のケースでは1塁への悪送球で2点を与えたように見えるんですが、3塁ランナーを見ることもなくふわっとした送球をしているんで、1塁への送球で打者はアウトになっていたとしても、3塁ランナーはすでにスタートを切っていましたし、1点は確実に取られています。この1点を阻止する必要があったんです。

この辺は、練習しかないんですよね。熊谷が冷静に状況を判断できるように指導することが私の役割なんですが、野球を始めて半年の熊谷にあまりプレッシャーをかけるのも可哀想かな~、とも思います。彼に全てをゆだねるというよりも、栄木、樋口も十分キャッチャーとして機能するんで、うまく使い分けてチームとして機能させる方が良いかもしれないですね。

 

最後にもう一つ。

この日、プレー中に応援席から、ピッチャーが捕れを意味する「ピッチャー!」という指示の声が飛んでいます。つい力が入って思わず言ってしまうのは仕方ないのですが、TKドラゴンズでは、これを極力しないよう呼び掛けています。プロ野球を球場に見に行っても、打球に対して誰が捕れ的な声は出しませんよね。まぁ、出してもフィールドには届きませんから関係ないんですが。ただ、プロでもプレー中に真横で至近距離から指示を出されたら、戸惑います。

フィールドとベンチや応援席が近い少年野球では、真横から飛ぶ大人の声に反応して選手の動きが鈍ることがあります。また、ベンチから常にプレー中の指示を出すチームもたまに見かけますが、この場合、選手は自分で判断することをやめてしまいます。TKドラゴンズのベンチでは、控え選手には同じフィールドでプレーをしているつもりで、プレー中に指示の声も出すように指導していますが、監督、コーチ、スコアラーはプレー中は一切指示の声は出さずフィールドの選手の判断に任せています。練習もしていますし、プレーの判断ができる選手をフィールドに出していますので、当たり前なのですが。

可愛いお子さんのためにも、プレー中に指示は出さず「頑張れ!」「ナイスプレー!」とプレー中以外のタイミングで応援していただきますようお願いしますね。