上鳥羽友愛ジュニアさんと感染対策をこれでもかというくらい施した上で、練習試合を行いました。
緊急事態宣言で京都のグラウンドが使用できず、一か月ほど野球をしていませんでしたが、心配していた守備は思っていた以上に良く、バッティングでもオンライン指導の成果が見られました。
TKドラゴンズ 0 0 0 0 0 2 4 6
上鳥羽友愛ジュニア 0 0 0 0 0 0 0 0
(勝 桝添 1勝)
先発森は故障から復帰し初めての登板となったため、全力投球を打者一人につき1球という制限をかけていたが、4回を無失点の好投でエース復活を印象付けた。
2番手桝添、3番手鈴木、4番手西浦もそれぞれ1イニングを無失点で抑え、7回完封リレーとなった。
桝添には、この日初めて投球術の指導を急遽短時間で行ったのだが、理解したのかどうか知らないがちゃんとやっていた(笑)桝添が初勝利。
3番西浦が痛烈な2安打を放った。打撃の内容は彼一人飛びぬけていた。
オンライン指導では、もっと力強い打球が打てるよう右足の使い方を指導した。2本のヒットはともに重心を右足に残し、体の回転でボールを捉えることができていた。緊急事態宣言前に比べ、打球が力強くなったことは本人が一番実感していると思う。
ポカーンではなくバチーン!という3番打者らしい打球になってきた。試合数がまだ少ないので何とも言えないが、打率は6割を超えている。
捕手としても、自信を持って内野に指示を出している。投手としても、力強い投球で最終回を抑えた。これからが楽しみな選手だ。
西浦の他に、バッティングについてオンライン指導の成果が出ていた選手を挙げておく。
本地はミートポイントを前に置くことと、レベルスイングができるようになることを意識して指導した。
サードにゴロが3つ。内1本は強い打球で強襲ヒットになっている。前でボールを叩けるようになったことで、強い打球が飛び出している。もう少しレベルスイングを意識する必要はあるが、今後に期待できる内容だった。
桝添は、インパクトでボールを強く叩けるスイングを意識して指導した。
最終打席では右足にうまく力が入り、インパクトで強くボールを叩いて、センターへの2点タイムリーヒットとなった。打球の違いは本人も感じているだろう。
彼は体重が軽いので、強い打球を生み出すには工夫がいる。もっと体重を付ければもっと飛ぶ。
千間は体の開きを我慢する指導をした。彼の悪い癖は、体が開き力の無い打球が三遊間に飛ぶこと。それをセンター中心に打ち返せれば、彼の足が最大限生かせる。
第三打席でアウトコース寄りの球を体を開かず、左足をベース寄りに踏み込みライトへ痛烈にヒットしたが、この感覚を覚えておいてほしい。
永易は、とりあえずスイングスピードを上げる指導をした。
7回に代打で打席に立ち、四球を選んで出塁したのだが、ストライク3球を全てファウルにしている。今まで見逃しか空振りだったので大きな進歩だ。2ストライクからファウルで粘って三振にならなかったのだが、これは頑張って素振りをしているのが見えるファウルだった。今後はヒットが打てるよう頑張ってほしい。
試合から遠ざかっていたので心配していた守備だが、緊急事態宣言前より良いんじゃないの?という内容には驚いた。
私が見ていて「へ~、なかなかやるやんけ」と思ったプレーと走塁もあったので挙げておく。
4回裏。0-0。1アウト1塁3塁のピンチ。
上鳥羽がセーフティスクイズを仕掛けてきた。ピッチャー森がマウンドから駆け下り捕球➡森がサードランナーを目で殺し1塁へ強い送球➡3塁ランナーがホームに突っ込む➡捕手西浦、サード鈴木などから「逃げた!」の声➡ファースト本地がバックホーム➡本塁タッチアウトで3アウト。変則のダブルプレーを完成させた。
簡単にやっているように見えるが、練習通り100点満点の完璧なプレーだった。
6回表、先取点を取ったのが鈴木の走塁だった。
0アウト2塁3塁のチャンス。打席は2番桝添。3塁ランナーは鈴木。
鈴木にはゴロゴーのサインは出していない。ゴロゴーは、打球が地面についた瞬間ホームに走るサイン。この場面は0アウトで、これからクリンナップを迎える打順。無理して突っ込む必要はないケースだった。ただ、行けると思えば走ればいい。それはランナーに任せてある。
桝添の打球はファーストゴロ。鈴木は、隙があれば突っ込むぞっていう雰囲気だった。
ゴロを捕球したファーストが、自ら1塁ベースを踏むためにランナーから目を離し背中を向けた一瞬の隙。ここしかないタイミングで鈴木がホームに走った。間一髪セーフ。先取点を奪った。
鈴木の判断力は非常に高いと感じた。体重が軽い分足は速くはないが、走塁センスでは森と同じくらいのレベルにある。
鈴木は体重が増えれば、ピッチングもバッティングも、もっと上のレベルになるだろう。
さて、今週からはグラウンドも使えそうです。
試合も消化していきます。