5月11日(土)は小畑川グラウンドにて練習を、5月12日( 日)は横大路グラウンドにてOYZパンサーズ・ 小野エースクラブ合同さんとの竹の子リーグ公式戦1試合を行いま した。
試合は9-3で勝たせていただきました。
OYZ・小野合同 0 0 0 2 1 3
TKドラゴンズ 4 3 1 1 X 9
(勝 舟瀬 3勝1敗)
キャッチャーで先発出場した洸之介(こうのすけ)が良かった。
何本か上がったキャッチャーフライにいずれも素早く反応していた 。捕れるフライはなかった。 それでもあきらめずもう一歩のところまで追いかけていく。 ダイビングして捕球を試みる。 その姿は内野の要を任せるに相応しい姿だった。
洸之介は今年11試合を消化した時点では17打数4安打で打率. 235だったが、ここ3試合で6打数4安打( この日の試合は2安打)と打ちまくり打率を. 348まで上げてきた。
今シーズン序盤は打率が上がらず一度はスタメン落ちを経験した。
タイミングをとるときに足を上げないスタイルに変えたが「 元のスタイルに戻しても良いか」と私に言ってきたので「ええよ」 と答えた。この1ヶ月でスイングスピードも上がってきていた。
昨年は5年生ながらメジャーチームの3番を張った実力者だ。 もがき苦しんだ末、自分の力で這い上がってきた。
結果も伴い、堂々のレギュラー復帰だ。
先発し2イニングを0に抑えた旺駕(おうが)が3勝目。
1安打は許したが3奪三振無四球の好投だ。
2回で降板するとベンチに下がる旺駕。 もっと試合に出たいだろうが打率3割越えの選手がベンチでスタン バイしている状況では仕方ない。
ここまでは先発投手は2回か3回で降板し次の投手に繋いできた。 いろんな選手にマウンド経験をしてもらうためとそれぞれの進歩の 度合いを確認するためだった。
快進撃の夏に向かう6月からは先発投手は調子が良ければいけると ころまで引っ張る。
5回くらいまで投げれば試合に出続けられる。
1試合を二人の投手で勝ち切るのが私の理想。 1日2試合や1週間以内で2試合ある場合は四人の投手陣で戦う。 その時その時でコンディションの良い投手を起用する。
3回と5回の合計2イニングを投げた連(れん)も良かった。
土曜日の練習で四人の投手陣に球速を上げる体の使い方とコントロ ールをつける指導をしたが、連は目に見えて球筋が変わった。
6年生になると球速は絶対に必要。 球速90km前後だと痛打される確率は高くなる。
目標は球速100km。
連は1イニングを0で抑え私自身十分手ごたえを感じたので降板し てもらったが本人は不満そうだった。 試合時間が微妙だったので4回で終わる可能性も考えて予定してい た修桜(しゅうおう) に繋いだのだが5回まで突入する可能性が高まると「 もう一回投げさせてほしい」と言ってきたんで「 どんな投手リレーやねん」と思いながらも投げさせた。 本人も手ごたえを感じているからこそ投げたかったんだろう。
4回に登板した修桜は前回よりも落ち着いていた。
2失点したが徐々に力が出るようになってきた。
もう少し経験を積んでもらうが、 投手としてのポテンシャルの高さは誰が見てもわかるだろう。
来週の練習で球速を計測する予定だが、 修桜は今の時点で100kmは出ていると思う。知らんけど。
あとは投球フォームがばらつかないよう固めていくことと投球術を 身に付けてもらうこと。
この試合で修桜にセカンドけん制するようベンチから伝えたら「 どうやって投げるん」ってマウンドから言ってきたんで「 もうええわ」と答えたが、この間けん制の練習したがな(笑) マウンドに立つとスコーンって飛んでしまうんですよね(笑) 来週もう一度練習します。
投手陣とは別に二遊間の守備の考え方も前日から指導開始。
二遊間とバッテリーは膨大な知識と技術が必要なポジションです。 このセンターラインで守備は決まります。
現在14試合を消化して7勝7敗です。
チームのカタチを色々試しながらの14試合でしたが5分できてい ることには驚きです。
今年はチームの全員が力を持っているからだと思います。
TKドラゴンズは勝つことにこだわるチームではありません。
負けても良いのです。 でも負けてばかりではつまらないので勝ったり負けたりがいいので す。
ただ1年を通して負けても良いということにはしていません。 いろいろな意味をその時その時の試合に持たせてメリハリをつける ように心がけています。
夏の「ふくろう杯」と「天一杯」は「勝に行く」 とチームのみんなに言っています。
勝ちに行くために私としてはいろいろな準備をすると同時に子ども 達の心を成長させることができるよう見守ります。
個人の打撃成績を出しレギュラーを結果で獲得するという感覚を掴 んでもらい、 投手陣を絞り込み責任感を持ちその重圧に立ち向かうことを経験し てもらい、 守備や走塁の出来でもレギュラーの入れ替えがあることを覚えても らい、 普段は仲の良い仲間ではありますがその中で競争してほしいと思っ ています。
しかし、夏までの間、 メンバーを固定して試合をするのかというとそうではありません。
結果を出してチャンスを掴める試合を散りばめます。
勝負にゴールはありません。
私としても選手全員に力を発揮してほしいと思っています。
ライバルや競争や努力や自分を見つめること。
そういったことを乗り越えた末にフィールドに立った選手同士は互 いに尊敬しあえるチームワークというものを知るはずです。
努力は常に報われるとは限りませんが、 努力すれば必ずチャンスは訪れます。
人生は長い。 諦めたらそこで終わりますが諦めるか諦めないかは自分自身でで決 めることができるのです。
そんなかけらの一つを残りの7ヶ月で子ども達に渡せればいいので すが。