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「西浦だ~!先制2ラン&三振斬りセーブ!天一杯ベスト16」

4月9日(土)横大路グラウンドにおいて天一杯3回戦が行われTKドラゴンズが4-1で勝ちベスト16に進出しました。
相手は3週間前の京都府知事杯で1-12と大敗していた柊野ブラックジャガーさん。
雪辱に燃えていた西浦が先制2ランホームランを含む2安打3打点と最後はクローザーとして相手4番打者を三振に取る活躍を見せてくれました。


先発鈴木が好投し今シーズン2勝目。

柊野ブラックジャガー 0 0 0 1 0  1
TKドラゴンズ       2 0 1 1 X  4
(勝 鈴木2勝2敗、セーブ 西浦3勝2敗1S、           本塁打 西浦1号)

3週間前の京都府知事杯1回戦では、先発した西浦の大乱調で柊野ブラックジャガーさんに大敗している。
西浦を筆頭に選手達は雪辱に燃えていた。
1回裏、1番千間がセンターオーバーの痛烈なヒットを放つ。

相手のカバーが早くシングルヒット止まりとなったが、2番笠崎の2球目に2盗に成功。
1アウト2塁となり打席には3番西浦。
2球目ややアウトコース寄りの球を捉えた!ライトオーバーの1号2ランホームランだ!2点先制!

3回裏、先頭1番千間が四球で出塁し、笠崎の初球にまたもや盗塁を決めた。相手バッテリーは良かったがスタートの練習を積んでいる千間の足が上回った。


1アウト2塁で再び3番西浦。
今度は左中間にタイムリーヒットだ!3点目。

先発鈴木は3回まで無失点の好投を見せていた。
4回表、先頭相手4番に一発を浴びる。3-1。
投球数も60球を超え、疲れが見えていたがこの回はなんとか投げ切り4回1失点で役割を果たしてくれた。

4回裏、先頭6番松元が四球で出塁。
1アウト後8番瀧上も四球を選び1アウト1塁2塁。
もう1点欲しい場面。
打席には9番小倉。
「上からたたけ!」と指示を出していた。
真ん中ややアウトコース寄りの球を注文通り上から叩いた!

糸を引くような綺麗な打球がショートの頭上を越え左中間に飛ぶ!タイムリーヒット!
3点差。この追加点は大きかった。

5回表、残り12分。おそらく最終回。
鈴木に代えてマウンドに森川を送った。

森川はこの日先発予定だった。先週肘痛を訴えていたが医師の診断によるとレントゲンに異常はなし、投球OKとの事だったが念のため先週は登板を回避し天一杯に備えていた。しかし試合前の投球練習で、全力で投げるとまだ肘が痛いと言い出したため、急遽鈴木を先発に回した。
最終回はランナーが二人出れば一発のある4番に回る。
4回1失点と好投していた鈴木は急遽先発に回るも集中して全力で投げてくれた分かなりバテていたので鈴木を引っ張る選択肢はなかった。
全力で投げるのは数球のみという指示で森川を投入した。

9番を三振!1アウト。森川ガッツポーズだ!
1番にライト前に運ばれる。1アウト1塁。
ここでタイムをかけマウンドに行く。
「あと二人行けるか?4番まで回ったら西浦に代えるから」
と内野手も含め伝えた。

2番サードフライ!2アウト!
あと一人。
3番四球。2アウト1塁2塁。

予定通り西浦を投入。森川降板。よく2アウトを取ってくれた。よく頑張った。今後は肘を完治させる。

一発を浴びれば同点の場面。打者は4回に一発を浴びている強打の4番。
西浦に出した指示は「分かってるな、アウトコース一本や。間違っても内に入れるな。フォアボールでも良い。外一本や」
先週の洛東戦で1点リードでマウンドに上がった西浦は、マークしていた相手強打者に内に入った球を同点打されていた。
同じ失敗はしない。そして3週間前の雪辱を果たす。
西浦の強い意志を感じた。
ここで抑えれば西浦は成長できる。その絶好の場面が巡ってきていた。

私がマウンドから降りる途中で西浦はキャッチャー黒田と打ち合わせをしていた。おそらく「外ギリギリに構えてくれ」とでも言っていたのだろう。


ベンチに戻る。
外野の守備位置を確認する。一発だけを防ぐポジショニングを指示する必要があった。
驚いた。先ほどまで定位置に守っていた外野手がこれでもかと言うほど下がっている。レフト福島もセンター松元もライト山林も。内野手からも指示は出ていたかもしれない。
すごいぞこいつら!今の状況を彼らが分かってくれていることに興奮した。

さあ、行くぞ西浦!
初球、アウトコースいっぱいストライク!
2球目、アウトコース、ボール。
3球目、アウトコース、ボール。
4球目、アウトコース、やや甘め!ファウル!
無理するな!心で祈る。

5球目、アウトコースギリギリ!ズドーーーーン!!
空振り~~~!!!
抑えた!
西浦ナイスピッチング!!
ゲームセット!!!

天一杯3回戦突破。ベスト16だ。

鈴木が2勝目、西浦が初セーブ。

ホームラン賞、西浦。

いや~、勝ってよかった。
この試合、守備も良かったんです。
初回柊野さんがダブルスチールをかけてこられたんですが、西浦がサードで刺しています。
これは柊野さんがTKは守備が弱いと思われていたのかもしれません。前回は集中力を失くした状態の守備陣だったんで正味ボロボロでしたしね。

3回にはライト前のフライを小倉がダイビングキャッチを試みますが後ろへそらします。セカンド千間がこの打球を俊足を飛ばして追いかけ打者走者をセカンドで刺しています。この小倉の積極的なプレーはアウトにするための守備でチームの姿勢が表れていて良かったですし、千間のカバーは足の速い彼ならではのファインプレーでした。

これも3回ですが、1アウト1塁2塁のピンチでサードゴロを体で止めた黒田が落ち着いてサードベースを踏んでから1塁送球しダブルプレーをとっています。
状況把握ができていて打球が飛んできたときのシュミレーションがしっかりできていた良いプレーでした。

さて、次も勝ちたいですね。