まず2月19日(土)は一乗寺グラウンドで練習を行いました。
内外野に分かれての基礎練習、走塁、ランダウンプレーと毎週順調に積み重ねています。
内野の基礎捕球は効果がありました。
ゴロ捕球の仕方って分かっているようで分かっていないものです。ただ、なんとなくでもゴロは捕れるんですね。でもゴロを捕る動作の理論を分かってやってるのと分からずやっているのでは大きな違いが出るんです。しっかりした理論があると常に安定感のある守備ができます。これは強みです。
選手達はかなりのスピードで成長しています。
毎回感心するのですが、子どもの吸収力は凄まじく、スポンジに水をグングン吸収するように知識や技術が体に吸い込まれて行きます。
若いってすごいなと・・・もうそれだけで輝いて見えます。
この日はOB(12期生)の栄木が進路決定の報告に来てくれました。
京都翔英高校です。以前はかなり厳しい練習で有名でしたが、最近は少しましになったようです。甲子園目指して頑張ってください!
ロングティーで最後の方は気持ちよく良い当たりを連発していました(笑)
では、2月20日(日)。
この日は練習試合2試合を行いました。
練習の成果は出ています。思ったよりも指導したことが早く身に付いています。
練習試合第一試合
洛東ベースボール 0 2 1 0 0 3
TKドラゴンズ 0 0 0 0 0 0
(負 鈴木1敗)
洛東さんは昨年秋に新人戦の決勝で負けた相手。
二人のピッチャーがいるんですが、これが二人ともメチャ速いんです。
打者としても良いです。で、この二人に昨年はやられて、今回もこの二人にやられました。
少しは差が縮まっていますが、まだまだ速球に対応できてないです。
相手の二人の投手は小学生でも相当高いレベルだと思います。この二人を打ち込めばどの大会でもそこそこまでは行けると思われます。
今シーズン中に打って勝ちましょう。
鈴木が先発で4回3失点。
病み上がりなのでどうだろうと思っていましたが、悪くない。ローテーションの一角で問題なし。1番千間が2安打とペースが上がってきました。
練習試合第二試合
大宅アトムズ 0 0 0 2 0 0 2
TKドラゴンズ 6 1 0 0 0 X 7x
(勝 西浦2勝)
初回1番千間セカンド内野安打、2番黒田レフトオーバー2ベース、3番西浦ライト線3ベース、4番福島サードゴロエラー、5番笠崎左中間3ベース、6番瀧上ショートゴロエラー、7番松元センター前ヒット、8番森川ピッチャ内野安打で6点取ってなお0アウト。ここでチェンジ。
なんで?と思われた方も多いと思いますが、竹の子リーグでは今シーズン(公式戦)から1イニングに5点でチェンジというローカルルールを採用することになっています。チームに力の差があると守ってばかりということがあり、嫌になっちゃうからです。ややこしい問題も出る可能性はありますが、とりあえずやってみようということです。
この練習試合は特に取り決めはなかったのですが、初回がなかなか終わりそうになかったので6点でチェンジにしました。結局この回だけでしたけどね。
さてチームとして戦うということに関しては徐々にチームの戦力が見えてきました。
昨年メジャーで実績のある選手は力を出してきています。
昨年3Aでもスタメンを確実にする選手も出てきています。
今はオープン戦なので全ての選手を試合に出し、実力を確かめています。
ただし、今年からプロ野球選手・甲子園球児育成に重きを置いた指導をしますので、試合の勝敗で一喜一憂することはありません。
優勝を狙う大会、色々試す大会、競ってもらう大会など公式戦によって様々な課題や意味を持って戦うつもりです。
千間が2試合で4安打し、今シーズン3試合で5安打を放っています。
昨年はメジャーでレギュラーを掴みシーズン終盤まで首位打者、最多安打、本塁打王、盗塁王のタイトル争いに絡み本塁打王を手にした選手です。
まだ調子は上がってきていませんが結果は出していますのでさすが実力者といったところでしょうか。
注目すべきは内野守備です。先週の試合からセカンドを守らせていますが、土曜日の基礎練習でグーンと良くなりました。
千間は今シーズンセンターで使う予定だったのですが、セカンドが定まらず休んでいた選手もいたので仕方なく千間をセカンドスタメンにしていました。
千間とは「正直なところどこが守りたい?」とか「本来はセンターの方が千間の力を出せると思う」とかいろいろ相談をしていますが「センターはいつでも守れるからとりあえずセカンドで行こう」ということになりました。
この試合では基礎を理解して自信が付いたんでしょうねぇ、余裕のセカンド守備でした。
今シーズンの投手陣は良いです。
西浦が2勝目を上げました。
鈴木も安定感のあるピッチングでした。
森川はこの日2試合とも最終イニングを投げさせましたがナイスピッチングでした。
それぞれに修正箇所はあります。でもまだまだ伸びしろがあるということです。
精神的には西浦と鈴木が一歩先に成長しています。その分ピンチになると怖さや焦りや気の弱さが見え隠れします。次週からこの二人には投手としての心の持ちようを指導していきます。もっと精神的に成長する段階です。この時期にこの指導をできる状態ですから随分早いです。
森川は知識や精神的にはまだまだですが、怖さがない分伸び伸びと投球ができています。3人の投手の中では森川が一番切れのある良い球を投げます。ハートの強さが彼の特徴なので知識が増えればもっと良い投手になるでしょうね。
走塁で気になるところがありました。
次週の練習で確認しますが、走塁の基本的な考え方を指導したいと思います。
まだこれはやってないのでじっくり指導します。
2試合目に黒田が2長打と良い活躍をしたんですが走塁が分かってないようでした(笑)
ベンチで黒田を呼んで「なんでやねん」と若干叱りましたが、よく考えてみるとまだ4年生の3学期なんですよねぇ。主力選手なんで多少厳しくなってしまいますが、よくやっていると思います。
黒田とのやり取りで思わず笑ってしまったのがありました。
彼がサードランナーでサードゴロが飛び思わずスタート、で挟まれずに簡単にアウトになった場面なんですが「なんでアウトになりに行った?」という私の質問に対する答えが見事でした。
少し考えてから「それ以外の考えが思い浮かびませんでした」と言ってくれたんです(笑)
はっきり本当の理由が言えるところが素晴らしいですわ。高校生でもいろいろ忖度してしまってちゃんとした理由は言えないですよ。
彼の言葉通りそれ以外に思い浮かばなかったんでしょうし、他の選択肢を思い浮かばせるような練習をさせていないということですわ。非常に参考になりました!
さて、来週は1日練習です。日曜日の試合はありませんので思いっきり練習したいと思います。