5月25日(土)、御所グラウンドにて練習を行いました。
この日の最高気温は34度。。。
正直言うと、子ども達よりスタッフ陣の方が倒れそうです(笑)
さて、この日は人数や技術の差の兼ね合いもあり3班に分かれての守備練習、打撃練習を行いました。
先週のブログにもあるように、今後も団員が増えてきますと、選手達の練習の量や質を確保するためにも多くのサポーター(保護者)の方のご協力が必要になります。
お忙しいとは思いますが、少しでもお手伝いして頂けると幸いです。よろしくお願い致します。
ファームチームの練習の中身に入ります。
守備練習では、練習試合や天下一品杯も近づいてるということで、まず選手達の適性のポジションを見極めるためのノックをしました。
今回は、三塁手と遊撃手のポジションについて書いてみます。
三塁手は、反射神経が良く、強肩が必要となります。三塁線の強い打球やセーフティーバント気味の弱いボテボテの打球を難なくさばく必要があります。仮に打球を少しファンブルしても、持ち前の肩でアウトにする。内野の中でも特に強い打球が飛んでくる通称”ホットコーナー”と呼ばれる三塁手は、その他様々な理由もありますがこういった選手が向いているのです。
杢谷は、反射神経も良く、肩も強い。強い打球でもボテボテ打球でも上手くさばくこともでき、三塁手向きの選手です。
また、遊撃手はケースによって最適な動きが求められるポジションです。打球に追いつくまでの反応の速さ、捕球してから一塁手へボールを送る動作の速さ、そして送球したボールのスピードも重要です。
その点を踏まえれば、現時点では森や桝添は遊撃手に適任だろう。この2人は頭の回転が早く、広い視野を持って考えプレーすることができることから、采配の幅が広がり本当に頼もしい選手です。
練習の内容に戻ります。次のゲームノックでは、その前のノックで判断した適任のポジションに選手たちについてもらい、全国大会決勝戦を想定して行いました(笑)
今回のゲームノックで成長を感じられた点が二つあります。
一つ目は、常に自分が打球を捕りに行くという姿勢が内野全ポジションから感じられたことです。これは、ボールへの恐怖心が無くなってきている証拠です。こういったボールに向かう姿勢が選手を育てます。
二つ目は、打者、状況、得点差に応じてポジショニングを選手自身で選択していたことです。やはり最初の方は私がケースを一回ずつ説明しないと動けませんでしたが、途中から今回初めて捕手をさせた本地を中心に声を掛け合い、最終的に状況に応じたプレーを選手達自身で完成させていました。
こういった練習で蓄積された知識の中で次のプレーを予測させることが進歩に繋がり、試合での成功体験に結び付きます。
ゲームノックの結果としても、想定ではありますが3対2で見事日本一に輝きました(笑)
その後の打撃練習では、トスバッティング、ロンティー、フリーバッティングの順で行いました。
野球は得点の取り合いのゲームです。相手のミスなく得点を取るためにはやはり打つことが求められます。
ロンティーでは、とにかくフルスイングでホームランを狙うという意識改革をしてからというもの、みるみる選手達の打球スピードや飛距離が変わってきています。これは、三振を恐れて当てにいくスイングをする選手が減少している証拠です。
現時点でファームチーム一番の長打力がある森は、下半身の使い方が非常に優れています。
下半身と上半身の使い方はバラバラではなく、セットです。よく打撃の解説がされる時に「腰を回す」という表現が使われます。しかし、単純に腰を回すという使い方だと上手く打てません。森は下半身が先に始動し、回転を始め、それに引っ張られるように上半身が加速して回転しています。
こういう下半身主導のスイングは、強い打球が打てることに加え、上半身と下半身が一緒に回ってしまう時と比べて、ボールを長く見ることが出来るのでミートの確率も上がりやすくなります。このようにフルスイングと言っても、フルスイングするまでのプロセスによって打球の質は変わります。
ファームチームの選手達にはまだ難しいとは思いますが、少し上のレベルで指導していきたいと思います。
先程も申し上げましたが、6月15日には練習試合、8月には天下一品杯が待っています。
守備も打撃も投球も完成形にはほど遠いものの、一つずつ意識を変え、修正していくことで選手達自身の野球スタイルが良い方向に進んでいます。
練習で積み重ねたものを試合で活かせるように、この調子で突っ走りましょう!