6月1日(土)朱雀グランドにおいて練習を行いました。
この日は土曜参観日の小学校が多く、レギュラーチームは12名が欠席、10名の参加でした。
TKドラゴンズは30以上の小学校からメンバーが集まっています。ということは京都市内の半分以上の小学校が、この日は参観日だったんでしょうね。
10名での練習でしたので、普段できない個人ノックや長時間の打ち込みができました。
個人ノックでは6年生の控え選手を重点的に私がノックをしています。
それぞれバッティングや守備について、レギュラーに一歩届かないのは「なぜか」「どこか」という理由を説明しています。それを克服して「レギュラーを勝ち取ろう」と思ってほしいのです。
なかなか選手たちに理解してもらうのは難しいですが、私に言われたことをなんとか自分なりに理解して、取り組み方を変える意識を持てば、必ず結果は出ると思っています。あとは各選手にゆだねるしかないのですが、頑張ってほしいと思います。
6年生はあと半年で卒団なんですよねぇ。
もう・・・まだシーズンは半ばなんですが、あと半年だと思うと短いです。
現在6年生でレギュラーを勝ち取っているのは6名。5名は控えに回っています。
先日、控え選手の6年生2名が退団しました。レギュラーは難しいと思ったんでしょうかねぇ。
野球というスポーツは、実力の世界なので優れた選手がレギュラー選手になります。
私は選手達に、TKドラゴンズの野球を通して「努力の大切さ」「努力の大変さ」「何かをつかみ取るための想像を絶する努力」「レギュラー選手がポジションを守る怖さや苦悩」を知ってほしいと思っています。そして「レギュラーを勝ち取る喜び」「試合で結果を出す喜び」「勝つ喜び」という成功体験を積んでほしいと思っています。
ただ、これだけ努力は大切だと知っていても、選手達には「努力せよ」という言葉は使っていません。
言われてやる努力は努力ではなく、与えられた課題をこなすことにしかなりません。それではダメなんです。「自分がどこを目指すのか」がはっきりしないと、努力などできないものなのです。
運動神経の優れた人やセンスの良い人は存在します。しかし、だからと言ってその人たちが全て良い選手になれるかというと、そうではありません。どんくさくてもセンスが無くても良い選手はいっぱいいます。
私の経験上、センスの良い選手は努力を怠りがちになります。その結果、平凡な選手の努力に負けてしまうことがよくあります。誰にでもチャンスはあります。
私は、小学生の時期に挫折することも大切な経験だと思っています。人生、何もかも自分の思い通りに行くことなんてありません。
大事なのは挫折のその後なのです。
自分の判断で「野球を辞める」「チームを退団する」という選択肢も理解できます。試合に出られないのは面白くないですもん。
「他に自分の進みたい道ができたので野球は辞める」というのも良いと思います。
私からのお願いは「挫折した時に一つだけ気付いてほしい」ことがあるのです。
「なぜ、負けたんだろう」「なぜ、努力が報われなかったんだろう」「何が足らなかったんだろう」という原因を探してほしいのです。
答えが出なくても良いのです。「なぜ」「何が」と考えることが大切です。
過去のブログでも書いたことがありますが「マラソンや駅伝で先頭を走っている選手の苦しさは、先頭を走らなければ分からない」のです。どんなことでもいい、勉強でも、他のスポーツでも、芸術でも、文章でも、歌でも・・・何でも良いのです。先頭集団の中で走ってみてください。その時、それまでは想像していない努力をやりぬいた人たちだけがその集団に入れることを知り、自分の努力が報われないことを誰かのせいにしていたことに気付き、先頭集団がいかに尊敬できる集団なのかを知ることができます。
そして「敗者復活戦は自分の意志で始まる」ことを知ります。
ただ、私たち指導者としても、控え選手に対するフォローの仕方の見直しは必要だと感じています。
もう少し踏み込んだフォローをしていくことをこの日のミーティングで話し合いました。
しかし、10名で練習するのは、なんか懐かしいですねぇ。
5年ほど前まではこんな感じでしたよ。この5年で団員は4倍になりました。
それに伴い、私たちスタッフは、練習内容、指導方法、グランド確保、試合スケジュール、そして控え選手のフォローなど様々なことにどう向き合うか、そういったミーティングを毎月行っています。
この日の夜にも毎月第一週の土曜日に行う定例スタッフミーティングが行われました。
先日学生アルバイトコーチとして入団してくれた藤本コーチが初参加してくれました。野球経験豊富な大学1回生。良い青年です。将来は野球の指導者になりたいという夢を持ってくれています。
TKドラゴンズの指導者心得なる部外秘の資料を渡し、これから約1年間、私の隣で勉強してもらいます。そして、来年にはFチームを指導するスタッフになってくれることを願っています。
現在、牟田コーチとともにFチームを指導している千葉コーチも、昨年は私の隣で勉強を積んでくれました。
ずいぶん苦労していますが、頑張ってくれています。