楽しいチームで野球を好きになってほしい!ひとり一人が輝く少年野球チーム!

ミニ合宿のような1日

4月7日(土)亀岡グラウンドにおいて終日練習を行いました。
先週の暖かさはどこに行ったんや?というぐらい寒かったんですが、充実した1日となりました。

授業では先週に引き続きタッチアップの考え方。
少しでもスキがあれば次の塁に進むという考え方のもとに、野球の動きとしてタッチアップやハーフウェイやオーバーランや帰塁やリタッチや第2リードがあることを説明。
要するに点を取るという目標のために全ての動きがあることを講義しました。
タッチアップに限らずこの考え方が浸透すれば走塁は一段階確実に進歩します。
先日の試合で石原晶太が3塁ランナーでしっかり第2リードを取っていた結果、内野ゴロで悠々ホームインしていることを例に挙げ、しばらく戦術よりもランナーの意識を高めるため、ランナー3塁の時は打って走って点を取るという方針も説明しています。

その後の練習は、タッチアップ、熊谷の本塁クロスプレーのタッチ、守備のダッシュ力やスローイングのスピードを意識したフィールディング、フリーバッティング、特打と続きます。

バッティングで指導&特打をしたのは池本と熊谷。
それぞれに指導している内容は違いますが、この日はパワーがあるという共通点を持つ二人に絞っての指導でした。
ミート力を上げつつ力強い打球が打てるよう、スマホのビデオを使いながら体の使い方やバットの軌道を確認しています。
やってるつもりなんだけど・・・と思っていても自分のフォームをビデオで見てみると出来てない・・・っていうのがよく分かります。

午後からは6年生対5年生の試合を行いました。
レギュラーチームの6年生5年生については練習していることが試合でできるかどうかを見定める目的がありましたし、Bチームの中からレギュラーチームに参加させる選手を探したいという目的もありました。
すでにレギュラーチームに加わっている5年生にはぼんやりしてるとレギュラーチームとBチームの選手の入れ替えがあると伝えていました。

6年生はこの日の午前中まで積み上げてきた練習の成果がはっきりと出ていた。
走塁面では格段の進歩を遂げている。
栄木のセカンドベースを回った後のオーバーランは今までのものとは全く違う。
全体的に第2リードからGOの判断力も上がっている。

打撃は全体に上がっている。
瀬古は5年生とは言えレギュラーチームでセットアッパーとして十分通用する投手。
初回を三者凡退で抑えられているように簡単には打てない。が、2回以降はしっかりとらえることが出来ていた。

池本は新フォームでアウトコース寄りの球を手首を返してスイング。
午前中の指導通りのスイングでレフトをライナーで超えるホームランを放っている。
池本なら打てると思っているスタッフは多いと思うが、このレフト方向への力強い打球は今までの打球とは全く違うレベルの高い打球だった。
かなりイメージを変えたスイングですぐに結果を出すのはすごい。
ただ、すぐに忘れる・・・(笑)

石原晶太もホームランを打っている。
守備力が違えばシングルヒットだが、思いっきりもあるロングヒットもある選球眼も良い打率も高い足もある理想的な1番打者に近づいてきている。

守備は安定感がある。
石原寛太、栄木はさらに良くなっている。
ダッシュ力、スローイングの力強さ、打球に対する判断力ともにレベルが上がっている。

終盤ランナー2塁3塁で内野ゴロからのランダウンプレーがあったが、練習通り完璧だった。
5年生チームの3塁ランナー樋口が内野ゴロで本塁に突っ込む。これは練習通り。
内野がバックホームしてクロスプレーにはならないタイミングなのでランナーは三本間で挟まれ残っているランナーが進塁する時間を稼ぐ。これも練習通り。
樋口の挟まれ方が上手いため即タッチが出来ないが、捕手熊谷はセカンドランナーが3塁ベースに近づいているのを確認し慌てず三本間のランナー樋口を3塁ベースに追い込む。練習通り。
セカンドランナーが2塁へ戻ろうと走り出し二三塁間でのランダウンプレーに移行。これは練習の応用。
それを見て3塁ランナーがホームに突っ込むが野手からバックホームという声の指示が出て三浦が熊谷に送球。タッチアウト。これも応用。
1つのミスもない完璧なランダウンプレーだった。
少年野球レベルでは動き・声・送球全てで合格点を与えられるプレーだろう。

5年生では樋口が三浦から打ったレフトへのクリーンヒットと捕手としての守備力と声、瀬古の初回のピッチングとショートからのスローイングの強さ、井上の指にかかった時の球の強さ、内藤の声と集中力、立石の声と集中力などが目立っていた。

試合終了後、今後レギュラーチームに加える5年生以下の選手をあらためて伝えた。
5年生では瀬古、樋口、内藤、井上。
4年生は立石。
瀬古、樋口は即戦力。
井上、内藤は代打や代走の後の守備。
立石は育成選手として指導したいと思わせる選手。
以上の選手は技術、知識、声、集中力、判断力、フィールドでの動き、ベンチにいる時の動きを見た時に総合して野球の動きになっておりレギュラーチームの練習や試合でも戦力になる選手だと判断した。

試合の後、こんなことがあった。

練習の途中でTKドラゴンズOBの古賀(中2)が京都北シニアの仲間を連れてひょっこり来ていた。
シニアは雨で練習が中止になったらしい。
古賀が連れてきた京都北の仲間の中には私のいとこの息子の顔もあった。
彼のおやじは京都西(現外大西)でキャプテンをしていた。甲子園には出場できなかったが良いキャッチャーだった。

せっかくなので、京都北シニアの選手に硬球で内野ノックをする。
TKの6年生からすれば2年先輩だ。
ノックを観戦していた選手からは中学生の動きの一つ一つに歓声や拍手やため息が聞こえる。
続いて自分たちがノックを受ける。
後から聞こえるのは自分たちに発せられる中学生のノックに対する声の出し方。
「こんな声を出すんだ」と感じてくれただろう。レベル4.5の声。
至近距離で先輩の声を聞いたり動きを見るのは面白いと思う。
何かを吸収しようと思って見ている選手にとっては絶好のお手本だし、かなり近い将来の目標なのだ。

15時30分。
「これで練習終了!」
と言ったのだが「まだ早い」と選手達に言われてしまった???? 言うよね~????
私はクタクタなのだが・・・(笑)

で、中学生も交えてホームラン競争をして終了。

なんだか楽しいひと時だった。

一人のコーチが言った。
「ミニ合宿みたいや」

確かに・・・
充実した1日が終わった。

スタッフの皆さん、終日練習お疲れ様でした。
グラウンド整備、審判、送迎、それにボールを取りに走り回っていただきありがとうございました。本当に助かります。
どうぞお疲れの出ませんように・・・

来週は練習試合を組みたいと思っています。