叱らないから上達する!ひとり一人が輝く少年野球チーム!

青年と子どもの間

今週は新型コロナウイルス対策として練習のために確保していた御所グラウンドを開放し、各ご家庭での自主練習に使っていただきました。
途中、私も様子を見に行きましたが、お父さん方も手伝っていただきながら、楽しそうにいろいろ工夫してやってくれていました。
あまり私が長時間見ていると、どうしても指導したくなりますので早々にグラウンドを後にしました(笑)

来週は、政府の言動などを鑑み野外での活動ということもあり、MGと相談し活動することと判断いたしました。

ですが、微熱があったり、体調の良くない選手は休んでくださいね。
ご家庭の判断で出欠は決めてもらってかまいません。
しばらくは、ウイルス拡大の状況を見極めながら対応していこうと思います。

3週間休みましたので野球の勘を戻しつつ、試合も重ねていこうと思っています。
いや、今シーズンはいろいろ大変です。

しかし、グラウンドで伸び伸びと野球をやるっていうのはいいですね。
選手達が野球をして遊んでいる姿を見て、私の子どもの頃を思い出しておりました。
私の子どもの頃はほとんどの子どもが野球で遊んでいましてね、学校の休み時間なんかでも柔らかいボールをワーワーキャーキャー言いながら手で打ってたものです。
時代は違いますが、今の子どもたちも子ども同士で遊ぶ姿は昔と変わりありません。微妙なバランスを取りながら勝手に遊んでいます。
大人がいる世界と子どもたちがいる世界はいつの時代でも少し違うものです。

子どもの頃を思い出したついでに、私が高学年を指導する際に意識している中のひとつをお話ししたいと思います。

6年生くらいの年齢って青年と子どもの間みたいな世界で生きているんですよね。
まだまだ世間も知らないし情報や知識もあやふやなんですが、自分の意志で行動できるようになってくる年齢なんだと思います。
大人になって思い返すと、自分の意志で行動するときくらいから記憶も細かく鮮明になります。おそらくいろんな場面に自分の考えが入るからなんだろうと思うのです。
「あの時こんなふうに考えてこんなことをした」という思い出しやすい記憶として残るんだと思っています。

小学校高学年は大人から見ればまだまだ子どもですし、力でねじ伏せることもできそうな年齢です。ですが、心は発育してきているんで大人の言うことを「はい」と言って聞いてはいても心では「は?」と思うこともある年齢なのです。子どもの顔を見れば「はい」なのか「は?」なのか分かりますが「はい」だと思い込んでいる大人には判別がつきません。
こういう年齢になると、子どもであっても意見を聞いたり意志を確認したりすることが必要だと思っています。もちろん情報や知識はまだ未熟ですので、こちらが情報や知識を与えながらある程度の誘導はするのですが、決めつけることはせず、子どもの意見を聞きます。
私は小学校高学年くらいのこの時期に大人と対話をして考えさせること、自分の考えを示すことが、子どもにとってものすごく重要なことのような気がするのです。
一つには「大人が自分の意見を聞くんだ」と思うことで今までの大人との関係と少し違うことをなんとなく感じ、嬉しくもあり不安でもありという中で、少し心が成長するような気がするのです。これが私としては一番面白いのですが。
もう一つ理屈をつけるとしたら、結果的に大人がこうすれば良いのにと思っていることと同じ行動をしたにせよ、意見を聞かれた子どもからすれば自分の判断でしたことになります。自尊心は傷つきませんし、自分で考える訓練と言いましょうか、どちらかと言うと自分の判断に責任を持つ訓練ができるような気がします。

どちらにしても、自分が決めて何かをするということが大切ですね。
人間というのはよく間違います。大人の言っていることでも千差万別、いろんな考え方があります。大人が言っている通りにしても失敗することもあります。
失敗しても自分で決めたことなら納得できますし、失敗したなら別の方法を探せばいいのだということに考え及ぶのだと思うのです。

ま、そんなことを考えながら指導してます(笑)