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千間、ショートへの道

4月10日(土)小畑川グラウンドにおいて、メジャー・3A合同練習を行いました。
今シーズンは合同練習が増えそうです。

先週の宣言通り、メジャー・3Aの内野陣は内野の動き方を外野手はランナーの動き方を、み~っちりとやっておきました。
ランダウンプレーは1・2塁間、2・3塁間、3・本間。
投手は1塁けん制、2塁けん制。
まあ一通り「知っていないと野球にならない内野の動き」を叩き込みました。
まだ基本的な動きだけなんで、これからもっと複雑な動きを指導していきます。

メジャーと3Aのショートはどちらも千間なんですが、内野手の中でメジャー・3Aと唯一ポジションが動かない選手です。
千間には2時間半ほど、ず~っとショートを守ってもらいました。
ランダウンプレーでもランナーセカンドでの守備でも、ず~っとです。
ポジショニングやその他の動きを体にしみ込ませます。
凄い体力ですよ。2時間半動き回ってもバテてません。バテてるとは思いますが顔や態度に出しません。多分「楽しい」が「しんどい」を上回っているんでしょうねぇ。
まだまだショートの面白さは指導していませんが、ショートというポジションは知識が増えれば増えるほど、プレーが複雑になればなるほど面白くなってきます。
千間が生き生きとプレーをし出すのも、そんなに遠い未来ではないかもしれません。

千間だけではなく、内野のあちこちで変化が見られるようになっています。
私からの要求を、なんとか形にしようとする姿勢が見られるようになってきています。
例えばファーストの本地。
彼には「捕ることが君の仕事ではなくアウトにすることが君の仕事だ」と何度もしつこく言ってきました。
今までは、それた送球に対してファーストベースから足を離して捕球しに行っていたんですが、この日はベースに足を着けたまま体を伸ばして、ギリギリまで捕ろうとする姿が見られました。そういう姿は私が別の方向を見ていたとしても、私の目にはっきりと飛び込んできます。

サードの瀧上はグラブの出し方やランナーの見方、同じくサードの松元は声の出し方や捕球時の集中力など、言われたことをやろうという姿勢が見られます。
この日ではありませんが、白崎は後ろの打球を迷うことなく半身で走り出し捕球しています。
地道ではありますが、これを繰り返すことで大きな成長が必ず待っています。

余談ですが
野球指導をし始めた頃からなんとなく気付いていたんですが、私の目って実に不思議な仕組みを備えているようです。
「やってみよう」「やってやろう」という失敗を恐れない動きは、私の目に飛び込んできます。一方で「怒られないための自分を守る」失敗を恐れるプレーや何も考えていないプレーも、目に飛び込んでくるシステムになっているようなのです。どの方向を見ていても、そのプレーが見えるんです。
ピンポイントで、前向きなことと後ろ向きなことが目に飛び込んできます(笑)
私、指導者の視野ってこういうもんなんだろうと思っていたんですが、周りの話を聞いているとどうも違うようです。ま、特技ですかね(笑)アンテナの感度が限られたプレーにだけ高いようです(笑)

話を戻します。
この日の外野手は、ランナー役ではなく走塁練習です。ランナー役だと思って気軽にやってたら、えらい目に合います。

ランナーは間違った走塁がある度に集合してもらい、正しい走塁を指導しています。
それでも間違うと「なぜそうした」と問います。
私の指導を初めて受ける選手は「なぜそうした?」と言われると黙るパターンがあります。黙っていると「なぜ」を答えるまで聞きます。
大概は最初の指導を聞いていなかったり、何も考えていなかったりというのが答えなんで言いたくないんでしょうが、私は「もうええわ」で済まさない、しつこいおじさんです(笑)
しかしえらいもんで、黙っていてもスルーされずどんどん追い込まれることが分かってくると、選手は本当のことを言ってくれるようになります。
「なぜ言った通りしない?」「話を聞いていませんでした」
「なぜスライディングしない?」「スライディングができません」
これならスッキリ爽快、明確です。ちゃんと答えてくれれば、私怒りませんよ。
私は自分の失敗をごまかさないこういう答えがほしいのです。
話を聞いていない時は大人だってありますし、聞き逃したならもう一度聞けばいい。そして次は集中して聞けばいいんです。
できないことは誰にだってあるんです。できないことは練習すれば良いんです。やらない理由が分かれば、それを修正する手段が見えます。
何人かスライディングの練習を宮崎MGに見てもらいました。

そんなこんなで、それぞれにいろいろ考えたであろう4時間の練習でした。