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「TKの休日2」~雨の日の記憶~

雨ですなぁ・・・
どうも土曜日に雨降りが多いよなぁ・・・

私が子どもの頃は、小学生は基本的に暇でした。
6年生ともなると塾に行く人数も増え忙しい子どももいましたが、5年生ぐらいまでは恐ろしく暇でした。

雨の日曜日は特に暇なのです。
学校の友達には会えないし親は週一回の休日を体を休ませることに専念するんで何処に出かけることもなく、何もすることがないのです。
朝からテレビをつけて「アルプスの少女ハイジ」だったかどうか・・・とにかくアニメを見て、欽ちゃんの「スター誕生」を見て、日清焼きそばかサッポロ一番塩ラーメンを食べて、桂三枝の「新婚さんいらっしゃい」を見てなんとなく一日が過ぎていくという・・・ちびまる子ちゃんの時代設定そのままでした。
テレビとマンガはありましたが、ゲームやDVDはない時代なので一人で遊ぶということに知恵を絞る必要がありました。

私が雨の日によく一人でやっていたのは、寝っ転がってボールを天上に向かって投げて片手で捕るというやつ・・・
寝転がっているので少しでも落下地点がずれると捕れません。
少しぐらいなら手を伸ばしたり上半身を起こしたり足で蹴って上にせり上がったりしてなんとかキャッチできるのですが、なかなか思うようにボールを操れないんです。
結構難しいぞ!ってことで必死になってやってました。
そのうち捕ることはできるようになるんですが、天上すれすれで落下に転じるように投げるのがまた難しい。
力加減を間違うと天上にドーン!と当たったり全然低かったり・・・
そのうち勝手にオリジナルのルールを作って遊びます。
自分がピッチャーで投げてる設定で、天上すれすれなら一発三振、天井から5cmぐらいならストライク、それ以外はボール、捕れなければヒット・・・
なんせ時間は無制限にあるので、午後はずーっと一人で試合をしてました( ;∀;)

このころピッチャーをやってた私は、この甲斐あってかどうか、指先の感覚が恐ろしく鍛えられコントロールが良くなっていったのを覚えています。
ピッチャーはもちろんですが、内野手も外野手も狙ったところに投げることが良いプレーにつながります。

それと、手首を柔らかく使わなければ力の加減ができないので、知らず知らず手首がしなるようになり、球速が上がった記憶があります。
腕は鞭のようにしならせて使うので関節が固定されているとスピードが出ないんです。
よく「手首を使え」という指導者がいますが、正しく言うと手首に力を入れて使うのではなく「手首の力を抜いてしならせろ」ということなんです。

腕だけにフォーカスすると・・・肩で腕を始動させて肘を支点となり、手首が第二の支点になって、最後に鞭の先端である指先だけに力を入れて指先の感覚を頼りに腕を振りぬくと自分の持っているポテンシャルの最大限を引き出すことができるのです。
回転数の多い球速が落ちないストレートを投じることができます。

科学的なトレーニングが進む時代でも指先のトレーニングは超アナログなんです。
繰り返し繰り返し鍛えるしかないんですなぁ。

この遊びみたいなトレーニングは、やろうと思えばいつでもできるんで、暇な日はお勧めです。
退屈でなければ・・・毎日やれば必ず効果は出てきます。

で、5時間ほど一人で試合をした後は、「あらいぐまラスカル」を見て「はじめ人間ギャートルズ」を見て・・・
明日は学校か~ってな気分になって、おやすみなさい。

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