叱らないから上達する!ひとり一人が輝く少年野球チーム!

「会長のひとり言2」〜独特なTK式BBQ・合宿参加費の理由〜

TKドラゴンズでは合宿などのイベントでは部費だけでは賄えないため、その都度参加費を徴収することにしている。これはどこの少年野球チームも良く似たものだろう。
ただ、TKドラゴンズのBBQや合宿などの参加費の算出方法は独特である。
合宿などで金額がかさむ場合はその都度微妙に違うのだが、簡単に言うと参加部員と子どものいない指導者・スタッフの頭割りである。
イベントにかかった費用を参加部員と子どものいない指導者・スタッフの合計人数で単純に割るのである。もちろんお酒代は個人負担です。
先日のBBQでもそうであったように、部員の子ども一人で参加するのも家族5人で参加するのも同じ参加費なのだ。アルコールを飲みたい人は自分の飲む分だけ持参する。
割り勘で考えるともちろん家族で参加する方がお得である。

しかし、この算出方法には理由がある。
私も息子が小学校~高校までそこそこ本格的に野球をしていたので、その経験があっての話なのだが・・・

野球には合宿や遠征、BBQ(高校はさすがにBBQはないが)などのイベントがある。もちろん手伝える親は参加する。が、参加するには参加費がかかる。
おおよそ参加メンバーは決まってくる。仕事の種類や小さな子どもがいる、いないなど家庭の事情が大きい。ということは、参加費を毎回すごく払って手伝っている家庭と毎回子ども一人の参加費で手伝えない家庭が出てくるのだ。一度や二度なら気にならないが、年に数回、十数回ともなるとさすがに「なんで?」となる。
今回は手伝いを辞退しようと思っても、結局誰かが手伝わなければイベントが成り立たないため参加する。
一方、参加できない家庭は、申し訳ない気持ちになる。
そのうち参加できる家庭と参加できない家庭が静かにもめるのだ。表面上はもめない。しかし、お金が付きまとうので言いにくい上に根が深い。特に参加できない家庭の子どもがレギュラーであれば、参加している補欠の子どもの家庭は敵対心さえ芽生えるのだ。
参加できない家庭は、どうしても無理なのだから仕方ないのだが後ろめたい気持ちが積み重なり、それはそれでストレスとなる。

私がTKドラゴンズを設立する前にお世話になった少年野球チームでも合宿などがあれば部員の息子と部員ではない子ども二人と家内と私の5人で参加していた。
5人で参加するとちょっとした家族旅行ができる金額になる。中学のチームでは贅沢な家族旅行ができる。
もちろん5人が宿泊し食事をするのだから仕方ないのだが、家族で旅行しているわけではなくチームの合宿なのだからチームの規律に従って行動する。
そりゃ家族旅行の方が楽です。家族BBQの方が楽です。

中学のクラブチームに息子が所属していた時に、私が参加部員割りにしようと提案し、100%ではないものの大きく参加費が改善されたことがある。
子どもだけの参加は割高に親の手伝いは割安になり、ストレスの軽減になったことがある。

私は、親や兄弟の参加はお手伝いだと考えている。親が二人お手伝いしていただくには小さな子どもを連れてくしかない。
参加した人数分は食事をするにしても、準備や子どもたちのお世話を手伝っていただき、チームの規律に従っていただくのだから家族で楽しむのとはわけが違う。
部員の食事の世話や準備をしていただかないと指導者・スタッフだけでは賄えないのである。
賄えないのだから、労力・時間と費用を相殺して無料にするのが妥当だと思う。
参加できない家庭も割高の方が助かる。申し訳なさからくるストレスが少しでも軽減できるのだ。

単純に「お金で解決する」という乱暴な方法に思えるが、参加できる家庭、できない家庭、そのどちらにもにも優しい方法だと私は思っているのですが、どうでしょう。

もう一つ言えば、子どもの無い指導者・スタッフは参加費を払う。チームによってはいつも子どもたちを見ていただいているのだから無料というところもあるだろう。
しかし、しかし・・・指導者・スタッフが子どもたちの次に楽しんでいます。いや、同じくらい楽しんでいるかもしれない。これは紛れもない事実です。練習している訳でも試合している訳でもなく・・・楽しんでいます。参加費を払うのは当たり前です。
特に私は一番楽しんでいるので、気持ちだけ寄付をするようにしています。そうしないとバチが当たりそうなので・・・

もちろん時代の流れや生活スタイルの変化で最善策は変わっていくでしょう。常にその最善策をとれるような柔軟なチームでありたいと私は思うのです。

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