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「会長のひとり言19」~日大アメフト部員の記者会見はスポーツ界を変えるかもしれない~

今日のニュースで日大アメフト部の反則を犯した部員の記者会見を見た。

この選手の記者会見はスポーツ界を変えるかもしれないと感じた。

今の社会すら変えるかもしれないと感じた。

 

プロは指導者の上にオーナーなどの運営サイドが存在するので、現場の監督にはある程度の規制がかけられるが、アマチュアスポーツ界では指導者に権力が集中する。

監督の一声で全てが決まることが多い。

戦略についても、選手起用についても、練習方法についても、指導者の人事についてもだ。

少年野球にしてもそうだ。

監督の言うことは絶対だ、という風潮がある。

そういうことにしておかないと統制が取れないのもおかしな話である。

ただ、人間は、閉ざされた世界にいると判断を誤る生き物なのである。

勘違いする生き物なのだ。

 

「そんなことはない、自分は冷静で公平な判断をしている」と思っている指導者ほど危うい。

「冷静で公平な判断をしている」という判定を下しているのは自分だということを忘れてしまうのだ。

周りのスタッフをイエスマンで固めてしまったとしたら、その時が一番怖い。

裸の王様になってしまう。

 

私は常に「自分は指導方針に対してブレていないか、間違ってはいないか」と自分自身に問いかける。

私の判断ひとつで選手やチームの方向が変わるのだ。

私は、自分はブレやすいと思っている。

だからこそ、自分がブレないための方法をチーム創立以来ずっと考え続けてきた。

「スタッフに優秀な人材を揃えることが、私やチームのブレを最小限に抑えることができる唯一の方法だ」と気付けたことが、私としての最高のジャッジだったと思っている。

私にチームの方向性や指導方針についての意見を言ってくれるスタッフが、今のTKドラゴンズには複数存在する。

今のTKドラゴンズを支えているのは、優秀なスタッフなのだ。

 

 

今日の記者会見で、若者の真剣で率直な思いを感じた。

この国をひん曲げているのは「大人の事情」というしがらみや欲なのだ。

それは日大の元監督やコーチだけではなく、学校関係者や報道関係者も含めた、その周りの人間、今回は周りの人間ではなかったにせよ、世の中の大人全てに当てはまる。

 

 

私は一指導者として、一人の大人として今一度、今後の日本を背負って立つ少年達に、野球の指導を通してどこに導くべきかを考える機会にしたいと思う。

これは私だけではなく、アマチュアスポーツ界、プロスポーツ界の指導者や選手の心が動くかもしれない。

そして、社会全体が動くかもしれない。

そうあってほしい。